米・金利の動向を探る展開か

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米・金利の動向を探る展開か

米・金利の動向を探る展開か
相場レポート

2024.12.10

2024.12.10

本日のポイント

  1. 米・第3四半期非農業部門労働生産性(日本時間22時30分)

  2. 米・NYオプションカット(日本時間24時00分)

  3. 米・3年物中期国債入札(日本時間27時00分)

東京時間では、豪ドルが大幅に下落。豪準備銀行(RBA)が市場予想通り政策金利を4.35%に据え置き、声明文では「インフレ上昇リスクは緩和している」などとハト派寄りの見解が示された。発表後に豪ドル/米ドル(AUDUSD)は0.63795ドル付近まで下押し、豪ドル/円(AUDJPY)は96.900円付近から約50pipsの急落を見せた。しかし、その後のブロックRBA総裁の会見で「インフレの上振れリスクは緩和しているがなくなったわけではない」と述べられたことで下値は限定的であった。昨日の海外市場で大きく上昇した米ドル/円(USDJPY)やクロス円は調整が入り下押し。金(GOLD)は堅調に推移し、一時2,673ドル台まで値を上げた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.53%で続伸。為替市場での円安を好感して買いが先行し、下値の堅さが継続したまま取引を終えた。本日は目立った重要指標の発表がないものの、明日の米・消費者物価指数(CPI)の発表を見据えて様子見ムードが広がる可能性があることに注意したい。

1. 米・第3四半期非農業部門労働生産性(日本時間22時30分)

日本時間22時30分には、米国の第3四半期非農業部門労働生産性の改定値が発表される。非農業部門労働生産性は、米労働省労働統計局(BLS)が米国内の非農業部門の労働者一人当たりの生産性を指数化した指標。景気が拡大傾向にあると上昇し、企業業績の向上や賃金上昇から個人消費が拡大すると解釈される。先月発表された速報値では2.2%の結果となり、今回の改定値では同様の結果が見込まれている。速報値から上方修正されると米ドル買い、下方修正されると米ドル売りに振れる可能性があることに注意したい。

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2. 米・NYオプションカット(日本時間24時00分)

日本時間24時00分前後は、NYオプションカットに関連する値動きに注意したい。NYオプションカットとは、ニューヨーク市場での通貨オプション権利行使の期限時刻(カットオフタイム)のことを指す。この時間にはオプション取引の権利行使によって損益が確定するため、投資家のさまざまな思惑から原資産である為替相場の通貨の値動きが激しくなることが知られている。ユーロ/米ドル(EURUSD)では、1.0550ドルに控える10・12・13・16日のオプションがサポートとして機能しており、価格の下値を支えている。米ドル/円(USDJPY)では151.90円に10日のオプションが観測されるため、このまま上昇の勢いが継続した場合に上値が抑えられる可能性があることを想定しておきたい。

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3. 米・3年物中期国債入札(日本時間27時00分)

日本時間27時00分には、米国の3年物中期国債入札(580億ドル)が予定される。前回11月5日の入札では、最高落札利回りが4.152%、応札倍率が2.60倍と、過去6回入札平均を上回る需要の高さが示された。しかし、テール(平均落札価格と最低落札価格の差)が-0.9bpと冴えない結果となったことで米国債相場は伸び悩み、米10年債利回りが上昇した。債券価格と金利は逆相関の関係にあることが知られている。米国債入札が好調な結果に終わると、債券価格が上昇して利回りが低下し、さらに米ドル売りに繋がる可能性が高い。米ドル/円(USDJPY)やユーロ/米ドル(EURUSD)などのドルストレート銘柄の値動きに影響を与えるため、国債入札後の金利と為替の動きには注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。