2024.11.25
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2024.11.25
独・IFO企業景況感指数(日本時間18時00分)
英・複数の要人発言(日本時間18時00分~)
欧・複数の要人発言(日本時間25時05分~)
東京時間では、米ドル/円(USDJPY)は先週末のNY市場終値から1円超の急落。トランプ次期大統領が、関税引き上げに慎重姿勢を示すベッセント氏を米次期財務長官に指名したことから、インフレ懸念が後退し米ドル売りが加速した。ゴトー日の東京仲値で一時上昇が見られるも、仲値通過後は米長期金利の低下も重しとなり、153.550円付近まで下げ幅を拡大。しかし、その後はベッセント氏のインタビューでトランプ大統領の減税公約を優先するとの見解が伝わると、米ドル売りの思惑が後退し大きく反発。午前の下げを帳消しに、154,400円台まで値を上げた。米ドル売りが加速したことで、ユーロ/米ドル(EURUSD)はやや買い優勢。しかし、ユーロ相場の弱さは継続しているため、米ドル売りが一服した後は動意に乏しい展開が続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比1.30%で続伸。先週末の米株式市場で主要3指数が揃って上昇したことを受け、開幕から買い先行で堅調に推移した。
日本時間18時00分には、ドイツのIFO企業景況感指数が発表される。ドイツのIFO経済研究所がドイツ国内の約9,000社にアンケート調査を行い、現況と6ヶ月後の期待について指数化した指標である。ドイツはユーロ圏で最大の経済規模を誇るため、ユーロ相場の先行きを見定める上で市場関係者からの注目度が高い。今回の事前予想は、前回の86.5を下回る86.0となる見込み。今月発表された指標では、7-9月期国内総生(GDP)や11月購買担当者景気指数(PMI)など、冴えない結果が続いている。結果が予想を下回れば、ユーロの地合いの悪さがさらに継続する可能性があることに注意したい。
本日は、英国の要人発言に注目したい。日本時間18時00分にはロンバルデッリBOE副総裁、日本時間19時30分にはディングラMPC委員が英中銀ウォッチャー会議に出席する。英国では、次回会合での追加利下げの思惑が広がっている。10月の英・消費者物価指数(CPI)が強い結果となったものの、製造業やサービス業の景況感が市場予想を下回り、英ポンド売りが先行している。MPCメンバーの中でも利下げペースに関する意見が割れているため、次回12月会合での利下げに関するヒントが得られれば、英ポンドが神経質に反応する可能性がある。
本日は複数の欧州金融当局者らの発言が予定されている。日本時間25時05分にはECBチーフエコノミストのレーン専務理事、日本時間26時30分には独連銀のナーゲル総裁、日本時間28時00分にはアイルランド中銀のマクルーフ総裁がそれぞれ発言を行う。市場では、ECBの今後の利下げペースに注目が集まっている。欧州経済は、景気低迷や地政学リスクの高まりを受けてユーロ相場の弱さが顕著に表れている。次回の12月会合で0.5%の大幅利下げに踏み切る可能性も視野に入っており、欧州金融当局者の発言から利下げペースを探る動きが広がる可能性が高い。大幅利下げ観測が高まれば、ユーロ売りがさらに加速する可能性があることに警戒したい。
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