米ドル売りの流れが復活か
2021.01.13
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2021.01.13
米国の30年債入札
米国の地区連銀経済報告(ベージュブック)
前日のNY市場は、株横ばい・金利安・原油高のマチマチの展開となり、米ドル売り・円売りの流れが継続。引けにかけては、米国の要人発言や10年債入札の結果を背景に、金利安の流れが強まったことで米ドル売りが加速する結果となった。米ドル全面安によって為替市場ではリスクオン基調となり、豪ドル・英ポンドの買い戻しが優勢となった。
米ドル/円は直近高値の104.300付近で揉み合ったものの、米ドル全面安になったことで103.700付近まで下落。直近サポートラインの103.800付近を下抜けていることから、高値圏の買いポジションのストップロスにより、一段安の展開に注意したい。とくに、節目となる103.500には逆指値注文が溜まっている可能性がある。一方で、金利の動向次第では103円台前半にかけては押し目買い優勢の展開となるだろう。
本日は、22時半に米・消費者物価指数、24時半に米・週間原油在庫、27時に米・30年債入札、米・ブレイナードFRB理事の発言、28時に米・地区連銀経済報告(ベージュブック)、米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言が予定されている。現在、米国の長期金利の動向に市場の注目が集まっているため、FRB高官の要人発言や30年債入札の結果に注目したい。