2020.10.02
2020.10.02
米雇用統計に注目
英ポンドの突発的な値動きに警戒
前日のNY市場は、株高・金利安・原油安のマチマチの展開となり、米ドル売り・円売りの流れが継続。米追加経済対策の協議の進捗や、雇用統計を控えての様子見ムードの中、米ドル/円は105.400~700の狭いレンジ内での推移となった。
一方、EUと英国の通商協議に関するヘッドラインニュースにより、英ポンドは短時間で100pips~150pipsほど乱高下する展開に。「通商交渉で歩み寄りに失敗した」との報道や、フォンデアライエン欧州委員長が「離脱交渉の条件に違反しているため、英国に告知書を送る」「英国は1か月以内に返信しなければならない」と発言したことで、英ポンドが急落。
その後、「EUと英国は国家補助で着地点を確認した」「通商協議は漁業権問題を残すだけだ」との報道を受け、下落前の高値を超える急上昇に。英ポンド/円は135.500~137.000、英ポンド/米ドルは1.28200~1.29700の乱高下となり、引けにかけては戻り売りが強まる展開となった。
本日は、18時に欧・消費者物価指数、21時半に米・雇用統計:非農業部門雇用者数、失業率、平均時給、22時半に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言、23時に米・ミシガン大消費者信頼感指数が予定されている。雇用統計発表後の米ドルの方向性を注視しつつ、EUと英国の通商協議に関するヘッドラインニュースや、週末クローズに向けた値動きに警戒したい。
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