2020.06.12
2020.07.16
前日の米株価(NYダウ)は、新型コロナウイルス第2波の懸念が広がったことにより、マイナス1861ドルの暴落。これは史上4番目の下落幅となるが、価格帯は、先週火曜日の水準であるため、上がり過ぎた株価の一旦の調整か、それとも、本格的な下落による、2番底の形成とみるかに意見が分かれている。米株価の急落により、為替市場のセンチメントは大きくベアに傾き、リスクオフムードが再燃。押し目買い・戻り売りの判断が難しい局面となった。
一方、FOMCが過ぎ材料出尽くし感がある為替市場は、週末クローズに向けて材料に乏しい動きとなりそうだ。パウエルFRB議長発言では「YCC(イールドカーブ・コントロール)は、議論の余地がある=審議継続」「必要なら資産購入を調整する用意がある」といったハト派よりの発言や、FOMCメンバーの金利見通しを受け、米ドル売りの流れが加速している。
またボリス・ジョンソン英首相と欧州委員長が6月15日に会談を行うとの報道で、ポンド買戻しの動きが見られた。だが米ドル相場は、市場参加者の意識が集中しており、貿易交渉への関心は薄れている印象だ。本日はメジャーSQ(先物・オプション取引の精算日)による荒い値動きも想定されるため、週末クローズに向けた反動や、株価変動による為替への影響に注意したい。
最近のレポート 記事一覧
2025.09.11
NEW
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
2025.09.10
NEW
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
2025.09.09
NEW
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
2025.09.08
NEW
日仏の政局リスクが材料視されるか
日仏の政局リスクが材料視されるか
2025.09.05
NEW
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
2025.09.04
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
2025.09.03
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
2025.09.02
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
2025.09.01
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
2025.08.29
米・個人消費支出と月末フローに警戒
米・個人消費支出と月末フローに警戒