円高・金利高が交錯、日経反発も一進一退

2026.09.03
2026.09.03
本日のポイント
米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
米・ウォラーFRB理事の発言(日本時間21時30分)
米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)
3日東京時間のドル円は、早朝158円60銭台からじり高となり、9時台前半には158円97銭まで上値を伸ばしたが、その後は日銀の金融引き締め加速観測を背景に円買いが優勢となり、午後には157円50銭台まで急落する場面もみられた。米長期金利の高止まりと綱引きしながらも、総じて円高・ドル安基調が鮮明な一日であった。日経平均は、前日の急落からの自律反発を試す一日となった。前日比399円高の6万4,724円で4日ぶりに反発してスタートし、自律反発狙いの押し目買いが相場を下支えした。もっとも金利上昇への警戒感から次第に上値が重くなり、前引けは6万4,455円、後場寄りも6万4,557円と前日終値を挟んだもみ合いに終始し、方向感に乏しい展開であった。欧州時間は17時のユーロ圏サービス業PMI改定値、18時のPPIに注目が集まる。NY時間は21時30分に新規失業保険申請件数・貿易収支・4-6月期非農業部門労働生産性改定値が発表されるほか、投票権を持つウォラーFRB理事の発言が予定される。23時には8月ISM非製造業景況指数が発表され、翌4日の雇用統計を占う材料として注目度が高い。今後は、米金利の先高観と日銀の利上げ思惑がドル円の綱引き材料になると思われる。ISM指数が強ければ一時的にドル買いが優勢になる可能性もあるが、翌日の雇用統計を控えたポジション調整も入りやすい。日経平均は自律反発一巡後、米金利動向をにらみながら不安定な値動きが続く公算が大きい。
1. 米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に8月23日~29日週分の米・新規失業保険申請件数が発表される。今回の予想は20.5万件、前回結果は20.3万件であった。ここ数か月は20万件前後で推移しており、労働市場は緩やかな軟化を続けているものの急激な悪化は見られない。継続受給者数も前回177.8万件から178.5万件への増加が見込まれており、9月15~16日のFOMCでの利下げ判断を占ううえで注目される。
2. 米・ウォラーFRB理事の発言(日本時間21時30分)
直近の発言では、基調的なインフレが広範な物価上昇圧力を示唆し続ける場合、FRBは近い時期に利上げの検討が必要になり得るとの見解を示した。今回はインフレ動向や経済見通し、金融政策運営に関する講演が予定されている。ウォーシュ議長がジャクソンホール会議でタカ派姿勢を示したことを受け、利上げ寄りか利下げ寄りかの立ち位置が焦点となり、労働市場の減速とインフレ高止まりの間で慎重な発言になることが予想される。
3. 米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に8月分の米・ISM非製造業景況指数が発表される。今回の予想は54.2、前回結果は54.1であった。同指数は好不況の分岐点である50を上回る水準で推移しており、サービス業主導の緩やかな景気拡大が続いていることを示す。新規受注や雇用の内訳次第では上振れ・下振れの余地があり、9月FOMCの利下げペースを見極めるうえでの重要な材料として市場の関心が高い。
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