2025.09.01
2025.09.01
欧・製造業PMI【改定値】(日本時間16時50分~)
欧・失業率(日本時間18時00分)
英・ロンドンフィックス(日本時間24時00分)
週明けの東京時間では、特段目立った材料は見当たらないものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測による米ドル売りや、安全資産需要による金(GOLD)の買いが強まる展開となった。米ドル/円(USDJPY)は、実需勢による月初のフローも相まって仲値にかけて147.30円台まで大きく買われたものの、仲値通過後は一転して売りが強まり大幅下落。146.80円台まで下げ幅を拡大し、下げ一服後も巻き戻されることなく下値トライの動きが見られた。対米ドルで円買いが強まったことから、クロス円も軒並み下げ幅を拡大。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレートも対米ドルで買い優勢の地合いとなった。為替市場で米ドル売りが強まったタイミングで金(GOLD)も急伸。朝方は3,400ドル台前半でじり安となったが、安全資産需要の買いと米ドル売りによって力強く反発し、4月22日以来となる3,485ドルまで高値を更新した。米国の信認低下による米ドル売りや中東情勢緊迫化などを背景としたリスク回避の安全資産買い以外に、FRBの利下げ観測によって金利が付かない金(GOLD)の需要が高まっているとの見方もある。株式市場では、日経株価(JP225)は前週末比-1.24%と続落。前週末の米株式市場でハイテク株が売られたことが重しとなり、序盤から半導体関連銘柄を中心に幅広い銘柄で売り優勢。一時4万2,000円を割り込む水準まで売りに押されたものの、引けにかけて買い戻され、再び4万2,000円台を維持して取引を終えた。本日は米国とカナダが祝日で休場となるため、NY時間以降は流動性の低下が予想される。目立った重要指標の発表も予定されていないため、週明けと月初の欧州勢の動向を見極めたうえで慎重にトレードチャンスを捉えたい。
本日は欧州各国の8月製造業PMIの改定値が発表される。日本時間16時50分にフランス、日本時間16時55分にドイツ、日本時間17時00分にユーロ圏、日本時間17時30分に英国が発表予定。8月21日に発表された速報値の結果と同水準が見込まれているが、改定値でデータの上方・下方修正があった場合はユーロや英ポンドの値動きに影響を与える可能性があることに注意したい。8月の速報値では、英国を除いたドイツ・フランス・ユーロ圏で市場予想を上回る力強い結果が示された。いずれも6月から3ヶ月連続で上昇しており、特にユーロ圏は3年超ぶりに景況分岐の50を上回る50.5まで改善。景気の拡大局面に向かいつつあることが示唆された。一方で、英国は予想外に悪化。改善傾向にあった過去2ヶ月を下回る47.3まで低下したため、改定値でさらに下方修正された場合の英ポンド売りリスクには注意したい。
日本時間18時00分に、ユーロ圏の7月失業率が発表される。失業率は、ユーロ圏20ヵ国の労働者人口に占める失業者の割合を測定した指標。ユーロ圏の労働市場の動向を把握する上で注目度が高い。市場予想は6.2%。前月と同水準が見込まれている。前回6月は過去最低水準の6.2%となり、5月の失業率も0.1ポイント改善されるなど、ユーロ圏経済の底堅さが表れる結果となった。主要4ヵ国のドイツ・フランス・イタリア・スペインで総じて失業者数が減少しており、特にスペインはコロナ禍以前と比較して大幅に減少するなど、失業率の低下に大きく寄与するデータを示している。今回も前月と同様に底堅い結果となれば、欧州中央銀行(ECB)の政策金利据え置き期待が高まり、ユーロ買いに繋がる可能性があることを想定しておきたい。
本日は月初めの営業日となるため、日本時間24時00分のロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)に関連したフローに注意したい。ロンドンフィックスとは、ロンドン市場における金融機関の対顧客向け外貨取引の基準レートを決定する時間帯のことを指し、東京市場の仲値(日本時間9時55分)に相当する。この時間帯には欧州通貨や米ドル、金(GOLD)などの特定の銘柄で大きな値動きが生じる可能性が高いため、ロンドンフィックスでのフローを利用した短期トレードで利益を狙いやすい特徴がある。特に月末や月初は機関投資家のリバランスの影響で大口注文が入りやすいため、通常よりもボラティリティが拡大する可能性が高い。また、本日は米国とカナダが祝日で不在となるため、流動性の低下でいつもよりも急激な値動きとなる可能性が考えられる。短期で利益を狙いやすい反面、損失も拡大しやすいタイミングであるため、リスクヘッジを図って戦略的なトレードを仕掛けたい。
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