
2025.06.05
2025.06.05
欧・ECB政策金利(日本時間21時15分)
米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
米・貿易収支(日本時間21時30分)
東京時間では、前日の大幅な米ドル安・円高の動きが一服し、やや買い戻される動きとなった。昨日発表された米国の5月ADP雇用統計と5月ISM非製造業景況指数がともに予想を下回る低水準となったことで、米景気後退懸念の高まりから米ドル売り・円買いが加速。米ドル/円(USDJPY)は144.20円台から142.60円台まで1.5円以上の急落となった。朝方はもみ合いとなっていたが、仲値公示後に買い優勢となり上昇。午後に注目されていた本邦30年債入札が低調な結果となり債券売りが強まったものの、円高方向に振れることなく上値を伸ばした。円売り優勢の動きから、クロス円も揃って上昇。ユーロ/米ドル(EURUSD)や英ポンド/米ドル(GBPUSD)などのドルストレートは、わずかに米ドル買い優勢でもみ合いが続いた。アジア株は冴えない動き。トランプ政権側が米中首脳会談を近く実施すると表明したことで期待感が高まっていたものの、中国が強硬姿勢を維持する可能性が高まったことで香港ハンセン指数(HK50)や豪ASX200(AUS200)は上昇幅を縮小した。国内株式市場では、日経株価(JP225)は前日比-0.51%と反落。前日の海外市場で円高が大幅に進行したことを嫌気し、輸出関連銘柄を中心に下落。米中首脳会談や第5回目となる日米関税交渉を控えた様子見の動きもあり、積極的な買いには繋がらなかった。本日は欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表が予定されているため、ユーロの動向が注目される。また、明日発表予定の米雇用統計に対する警戒感が高まっているため、本日発表される米経済指標が弱い結果となった場合は米ドル売りが強まる可能性があることに注意したい。
日本時間21時15分に、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。今回の会合では現行の2.40%から2.15%へ0.25%の追加利下げが予想されている。一部のタカ派メンバーからは据え置きを支持する意見もみられたが、直近で公表されたドイツ・フランス・ユーロ圏の5月消費者物価指数の減速などの要因から利下げの公算が高まっている。米ドル売り圧力の強まりでユーロ買いが進行している状況であるため、発表後にユーロがどの程度反応を示すことになるのか注目したい。また、ECBは今回を最後に利下げを一時停止するとの見方もあり、今後の利下げ見通しについての見解に注目が集まっている。声明文やラガルド総裁の記者会見から、今後の金融政策の見通しについて確認したい。
日本時間21時30分に、米国の新規失業保険申請件数が発表される。新規失業保険申請件数は、米国内で失業者が失業保険を初めて申請した件数を集計した指標。米労働省雇用統計局が毎週木曜日に週次の結果を発表する。市場予想は23.5万件の見込み。前週発表分が予想を上回る高水準となり、5月の失業率悪化が懸念される結果となった。4月の雇用統計では関税の影響が顕著に表れるまでには至らなかったが、失業者の再就職が厳しい状況にあることが先行データで示されている。今回の予想値は大幅に増加した前回の結果をやや下回るとみられているが、予想外の増加となった場合は明日発表される米雇用統計への警戒感が強まる可能性が高い。昨日発表されたADP雇用統計が弱い結果となったことで米ドル売りが加速したため、特に下振れリスクには警戒しておきたい。
日本時間21時30分に、米国の4月貿易収支が発表される。貿易収支は、財の輸出額から輸入額を差し引き、その差額を測定した指標。輸出額が輸入額を上回る状態が貿易黒字、反対に輸入額が輸出額を上回る状態が貿易赤字となり、国の収支を示す最も大きな指標として注目度が高い。市場予想は、-700億ドルの赤字が見込まれている。前回3月の貿易収支は、大規模な関税発動前に輸入が急増したことで過去最大規模となる-1405億ドルの貿易赤字となった。今回から関税発動後の影響がどのように反映されることになるのか注目される。日本の4月貿易収支では対米輸出の需要低迷が示唆されており、米国以外の主要国は4月の貿易収支の赤字拡大や黒字縮小が見込まれている。駆け込み需要後の反動が表れる可能性もあるため、前月からの変動を確認したい。
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