2024.12.27
2024.12.27
日・日銀国債買い入れ予定(日本時間17時00分)
休暇明けの欧州市場の動向(日本時間17時00分~)
米・週間原油在庫(日本時間27時00分)
東京時間では、リスク回避の円買いの動き。仲値にかけて米ドル買い・円売りの動きが強まったものの、加藤財務相の「過度な為替変動には適切に対応する」との円安けん制発言が伝わると、徐々に円買いの動きが広がった。また、韓国で韓大統領代行の弾劾案を本日裁決すると伝わると、リスク回避の動きが拡大。韓国ウォンや韓国株の売りが一時加速し、円買いの動きを後押しする材料となった。円買いの流れを受けて、米ドル/円(USDJPY)やクロス円は上値の重い展開。ユーロ/米ドル(EURUSD)は売りに押されて下げ幅を広げ、英ポンド/米ドル(GBPUSD)は材料難で横ばいに推移した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比1.80%で続伸。米株高や東京市場序盤の円安が追い風となり買い先行でスタートし、その後も勢いを落とすことなく4万円台を回復して取引を終えた。本日から欧州各国の市場が通常取引となる。欧州時間前半では市場を動意づける材料が乏しく、引き続き休暇中の市場参加者が多いことも想定されるため、本格的な動きはNY時間以降になる展開か。週末のポジション調整や月末・年末に絡んだフローも観測されやすいため、突発的な値動きに注意したい。
日本時間17時00分には、日銀の国債買い入れ予定(2025年1月-3月)が発表される。日銀は今年7月に開かれた金融政策決定会合で、国債買い入れ額の減額方針を発表した。毎月6兆円ペースで長期国債の買い入れを実施していたが、四半期ごとに4,000億円ずつ減額し、2026年1月-3月には3兆円まで減らす方針を決定した。国債買い入れは、日銀が銀行から大量の国債を買い入れることで市場に流通する資金量を増やし、経済を刺激する目的で行われる大規模な緩和政策の1つ。国債買い入れによって国債価格を上昇させ、長期金利を低下させる狙いで実施されていた。イールドカーブ・コントロール(YCC)が事実上撤廃された現状では、買い入れ予定額のレンジ幅修正や買い入れ回数に注目が集まる。国債買い入れ予定の発表後には、債券市場での値動きが活発になる可能性があることに注意したい。
クリスマス休暇が明け、本日から欧州各国の主要な市場が通常取引となる。重要度の高い経済指標の発表や要人発言は予定されていないが、休暇明けの欧州勢がどのように参入してくるのか注目したい。昨日のNY市場では、ユーロ買いが加速しユーロ/米ドル(EURUSD)は3日ぶりに高値更新。ユーロ/円(EURJPY)やユーロ/英ポンド(EURGBP)などユーロクロス銘柄も揃って上昇した。主要な欧州株の先物指数は休場明けの時間外取引で上げ幅を縮小しており、市場開始後の動きが注目される。また、月末や年末に関連したフローが観測されやすいタイミングであるため、日本時間25時00分のロンドンフィックス前後には欧州通貨の値動きに注意したい。
日本時間27時00分には、米国の週間原油在庫が発表される。週間原油在庫は、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が毎週発表する週次の原油在庫状況を示す指標。通常は毎週水曜日に発表されるが、クリスマス休暇に伴い日程が2日ずれ込んでの発表となる。昨日の原油先物市場では、中国の来年以降のエネルギー需要拡大が期待されたことで買いが先行。しかし、その後は利益確定売りに押されて下げに転じ、上げ幅を一掃する結果となった。本日発表される本指標を見据えた様子見の動きも見られており、指標発表後の市場の反応を見極める展開となりそうだ。
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