2024.10.03
2024.10.03
欧州各国の非製造業PMI指数[改定値](日本時間16時50分~)
米・新規失業保険申請件数(日本時間21時30分)
米・ISM非製造業景況指数(日本時間23時00分)
東京市場では、前日の海外市場から継続する円安・ドル高の流れが一服。米ドル/円は、10時台に約1ヶ月振りの高値となる147.20円付近まで上昇した後、利食い売りと思われる調整の動きが観測された。米ドル/円の動きに連れてクロス円も上昇は一服。ユーロ/米ドルは依然として安値を更新しており、このまま下落基調が続けば先月11日につけた安値1.10038ドル付近を下に試す可能性も考えられる。株式市場では、前日の下げ幅を取り戻す勢いで反発。昨日の米国株式市場で主要3指数が反発したことや為替市場で円安・ドル高が加速したことを受けて、前日比で743円を超える伸びとなった。日本時間午後には、ベイリー英中銀総裁が利下げに積極的になる可能性を示唆したことでポンドが急落。ユーロも軟調な相場が続いており、欧州通貨の地合いの悪さが目立っている。
本日の欧州市場では、仏・独・欧・英の非製造業PMI指数[改定値]が続けて発表される。いずれも先月公表された速報値から修正がない見込み。非製造業PMI指数ではサービス業の景況感を測定し、50を下回ると景況化が悪化していることを示す。先週発表された速報値では、仏が前回の55.0から48.3へ、50を下回る結果となった。また、1日(火)に発表された製造業PMI指数[改定値]では、仏・独・欧で引き続き50を下回る結果が発表されており、欧州での景況感の悪化が懸念される。現在のユーロは、中東での地政学リスクや17日(木)に開催されるECB理事会での追加利下げ観測の影響で、神経質な動きになりやすい局面にある。ユーロ売りに振れやすい流れがあるため、本日発表の改定値が下方修正された場合の下落リスクに警戒したい。
日本時間21時30分には、米国の新規失業保険申請件数が発表される。米労働省雇用統計局が毎週木曜日に週次の集計結果を公表。明日は米国の雇用関連指数の中で非常に重要度が高い雇用統計や失業率の発表が予定されているだけに、本日の結果はその先行指標として一段と注目を集めそうだ。前週の結果では、予想値の22万4,000件を下回る21万8,000件と、今年5月以来の低水準となった。米国雇用市場の直近の状況を見ると、雇用の減少に伴い失業率がやや上昇しているものの、新規失業保険申請件数は減少傾向にある。今回は予想値が22万件と前回から2,000件増が見込まれている。
日本時間23時00分に発表される米・ISM非製造業景況指数は、米国内の非製造業の景況感を示す指標。ISM製造業景気指数とともに、景気の先行指標として注目される。先月の発表では、予想値51.3に対し結果が51.5と、事前予想を上回る伸びを見せた。指標発表直後に米ドル/円は50pipsを超える急騰、ユーロ/米ドルは約20pipsの急落を見せているため、結果が予想値から外れた場合は急激な値動きが起こる可能性が高い。今回の発表では、前回値を上回る51.7と予想される。
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