2021.03.12
2021.03.12
英国のGDP
米国の生産者物価指数
前日のNY市場は、株高・金利横ばい・原油高のリスクオン基調となり、米ドル売り・円売りの流れが加速。米ドル安・円安の相殺関係により、米ドル/円は108.500を挟んでの揉み合いに終始する結果となった。テクニカル的に見ると、108.400~108.800の狭いレンジ内での推移が続いているため、直近レジスタンスラインの108.900を上抜けた場合は109円台への一段高に、直近サポートラインの108.100を下抜けた場合は107円台への一段安が想定されるだろう。
また、バイデン政権による1.9兆ドル規模の追加経済対策は上院・下院で可決され、大統領署名で正式に成立する見通しとなっている。早ければ本日中にも署名が行われ、今週末には給付金が振込開始の予定となっているため、早期経済回復への期待感が高まっている状況だ。ドイツ銀行の調査によると、給付金の約37%(約1700億ドル)が米国の株式市場に流入する可能性があるとしており、来週からの株価変動要因として意識されるだろう。
本日は、16時に英・GDP、英・鉱工業生産、英・貿易収支、22時半に加・失業率、米・生産者物価指数、24時に米・ミシガン大消費者信頼感指数が予定されている。英国の重要経済指標の結果を静観しつつ、週明けから継続している円売りの巻き返しがあるか、過熱感のある上昇が続いている株価の調整があるか、また金利動向による米ドルの方向性に注目したい。
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