
2025.12.23
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加・月次GDP(日本時間22時30分)
米・第3四半期GDP(日本時間22時30分)
米・消費者信頼感指数(日本時間24時00分)
東京時間では、片山財務相の円安けん制発言を受けて円全面高の動きとなった。昨日のNY時間に片山財務相が「為替の過度な動きには断固たる措置をとる」「介入はフリーハンドだ」などと発言したことが伝わり、為替市場では一時米ドル売り・円買いが加速。本日午前の閣議後会見でも「最近の為替動向はファンダメンタルズを反映しているとは到底思えない」と延べ、改めて円買い介入の可能性を示唆したことから円買いが強まった。朝方の米ドル/円(USDJPY)は前日の下落基調が落ち着き157.00円付近で推移していたが、東京市場に入ると再び米ドル売り・円買いが加速。一時155.91円台まで1円超の下げ幅で下落し、先週末の日銀利上げ発表前とほぼ同水準まで売り戻された。円全面高となったことで、クロス円も揃って下落。一方で米ドルは主要国通貨に対して全面安となり、ドルストレートは総じて米ドル安方向へ推移した。金(GOLD)は上昇基調が継続し、本日の東京時間でも史上最高値を更新。4,498ドルまで上値を伸ばし、4,500ドルにあと一歩及ばずに調整売りが入った。前日に往って来いの動きとなったビットコイン(BTCUSD)は、売り優勢で下落。朝方の高値8万8,800ドル台から急速に売りが強まり、8万7,000ドルで一旦下げ止まる動きが見られた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.02%と小幅続伸。半導体関連銘柄に売りが出た一方で、他のセクターや割安株には買いが入りやすく、寄り付きから売り買い錯綜。新規材料もないことから動きが鈍く、引けまで一進一退の足踏み状態が続いた。本日はNY時間に米国やカナダの重要指標発表が予定されている。明日から欧州の一部の国が休暇入りするため、徐々にポジション調整の動きが広がる可能性があることに注意したい。
日本時間22時30分に、カナダの10月の月次GDP(国内総生産)が発表される。GDPは、カナダ国内で新たに生産された財やサービスの合計金額から算出される指標。GDPの伸び率によって経済活動の成長率が示されるため、カナダの景気動向を把握する上で重要度が高い。市場予想は、前月比-0.3%、前年比+0.3%。堅調な結果を示した前月からマイナス転換する見込み。先月発表された9月のGDPは、前年比が市場予想を上回る水準まで増加。同時に発表された第3四半期GDPも予想を大幅に上回る堅調な結果となったことで、第2四半期のマイナス成長から持ち直した。ただ、10月は再びマイナス水準になることが予想されているため、想定以上に減少した場合はカナダドル売りに繋がる可能性がある点に注意したい。
日本時間22時30分に、米国の第3四半期GDP(国内総生産)が発表される。米政府機関閉鎖の影響で本来10月下旬となる発表が延期されたため、今回は速報値と改定値が反映された変則的な発表となる。GDPは、米国内で新たに生産された財やサービスの合計金額から算出された指標。最も大きなウェイトを占める個人消費を始め、設備投資や住宅投資など複数の項目で構成される。市場予想は、前期比年率+3.2%。第2四半期確報値の+3.8%から伸び率が鈍化する見込み。第2四半期は輸入の減少や個人消費の増加を背景に、成長率が力強く上昇。第3四半期でも個人消費は堅調に推移することが予想されているが、住宅ローン金利の高止まりによる住宅市場の低迷が足を引っ張り、全体の伸び率を押し下げる可能性が指摘されている。市場予想よりも強い結果は米ドル買い、市場予想よりも弱い結果は米ドル売りの材料と判断される可能性があるため、指標発表後の米ドルの値動きに注目したい。
日本時間24時00分に、米国の12月消費者信頼感指数が発表される。消費者信頼感指数は、米民間調査会社のコンファレンスボードが5,000世帯を対象に景況感を調査した指標。同種の指標であるミシガン大学消費者信頼感指数よりも調査規模が大きいため、米国の消費者マインドを確認するうえで注目度が高い。市場予想は91.0。前月の88.7を上回り、2ヵ月ぶりに改善する見込み。前回11月は市場予想を下回り、今年4月以来の低水準となった。持続的な物価高や雇用の悪化が消費者マインドを悪化させており、過去最長に及んだ米政府機関閉鎖の影響も重しとなった可能性が指摘されている。今回は改善が予想されているが、先行して発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は、速報値が堅調だったものの改定値で下方修正されているため、予想外に下振れた場合の米ドル売りリスクに注意したい。
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