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前日の取引実績(2024年11月21日)

11月20日のNY市場はリスクオフの展開。ウクライナ軍が英国製の巡航ミサイルをロシア国内の軍事目標に初めて発射したと伝わり、地政学リスクの高まりが懸念された。序盤にプラス圏内で推移していた欧州株は軒並みマイナスに沈み、米株の主要3指数もマイナススタート。引けにかけては持ち直し、NYダウ(US30)は前日比プラス0.32%まで回復したものの、ナスダック(US100)は前日比マイナス0.11%。S&P500(US500)は、前日比でわずか0.13ポイントのプラスで引けた。米ドル/円(USDJPY)は155円台で上値重く下値堅い値動き。取引量も減少気味で、為替介入が意識されるレベルでの取引がためらわれるトレーダー心理が垣間見える。安全資産の金(GOLD)が買われ、ビットコイン(BTCUSD)は旺盛な買い意欲に支えられて連日の高値更新。イーサリアム(ETHUSD)、リップル(XRPUSD)ともにロングの決済量を増やしつつ、うまく回転している様子が伺える。本日は、日本時間22時00分に南アフリカの政策金利(現在8.00%、予想7.75%)が発表される。植田日銀総裁をはじめ、各国の要人発言も相次いで予定されている。地政学リスクに目を配りつつ、慎重に相場の流れを見極めたい。

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主要銘柄のボラティリティ(過去30日間)

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昨日の実績

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リスク回避の弱気な相場。

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主要銘柄のボラティリティ(過去7日間)

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昨日の実績

昨日の実績

リスク回避の弱気な相場。

リスク回避の弱気な相場。

金(GOLD)は、ウクライナ情勢の悪化懸念から続伸しつつも値幅は限定的。直近20日間の平均値幅40ドルにやや届かぬ日中値幅36.5ドルでの推移となった。地政学リスクの高まりとともに、安全資産としてのゴールドへの需要がぶり返すのか。上昇局面ではボラティリティを伴わずにジリジリと値を上げる傾向が強いだけに、金(GOLD)の動きを注意深く見守りたい。英ポンド/円は、16時00分発表の消費者物価指数の強い数字に反応して買われたものの、ウクライナ軍の英国製巡航ミサイル発射のニュースで値を下げ、またしても往って来いの展開。日中値幅は、直近20日間の平均値幅183pipsをわずかに上回る189pips。米ドル/円の日中値幅は、直近20日間の平均値幅146pipsよりも低い136pips。方向感を探る動きの中でボラティリティは低下気味。

1. 日・植田日銀総裁の発言(日本時間14時10分)

日本時間14時10分から、植田和男日銀総裁の講演が行われる。植田総裁は、都内で開催されるパリ・ユーロプラス主催「ファイナンシャル・フォーラム2024」に登壇する。フランスの金融市場振興団体であるパリ・ユーロプラスは、毎年、都内で日仏の金融関係者を集めたシンポジウムを開催。日銀総裁や金融庁長官、フランス銀行総裁らの挨拶・講演が行われる。18日の金融経済懇談会(名古屋)の講演では、「金融緩和の度合いを少しずつ調整していくことは、息の長い成長を支え、物価安定目標を実現していくことに資する」と発言。マーケットでは、12月会合での利上げが行われるか否かで見方がわかれている。次回の日銀金融政策決定会合は12月18~19日の予定。植田総裁の発言が注目される。米ドル/円(USDJPY)の値動きを注視しつつ、トレードチャンスを捉えたい。

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2. トルコ・政策金利(日本時間20時00分)

日本時間20時00分にトルコの政策金利が発表される。トルコの政策金利は2024年3月に45.00%から50.00%への利上げが行われ、以降は7会合連続で据え置きが続いている。今回も50.00%での据え置き予想。異例の高金利が続く中でもトルコのインフレは収まる気配を見せず、通貨トルコリラの価値は下落を続ける一方である。対ドルでのトルコリラ(USDTRY)はこの10年で17分の1に下落。対ユーロ(EURTRY)で直近やや値を戻しているものの、トルコリラ絡みの銘柄を直接トレードするのはリスクが高すぎるのでおすすめできない。異常ともいえる高金利政策が行きつく先はどこなのか。ある種の社会実験にも近い道を進むトルコ経済の動向を注意深く見守りたい。

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3. 米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(日本時間22時30分)

日本時間22時30分に、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が発表される。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、全米12の地区連銀のひとつであるフィラデルフィア連銀が毎月第3木曜に発表する経済指標である。フィラデルフィア地区(ペンシルバニア州、ニュージャージー州、デラウエア州)の製造業部門の景況感や経済活動を示す。同地区の約250の製造業者を対象に、現状と半年先の景況感についてのアンケート調査からまとめられる。NY連銀製造業景況指数、ISM製造業景況指数とともに、米国製造業の景況感を把握する上で重要な指標である。0を上回れば景況感の改善を示し、0を下回る数値は悪化を示す。今回の予想は5.0。前回は3.0の予想から結果10.3と強い数字となった。先週金曜日(15日)のNY連銀製造業景況指数が予想を大きく上回る結果(予想-0.7、結果31.2)となったこともあり、今回も強い数字となるのか。主要3指数(S&P500、ナスダック、NYダウ)の値動きからトレードチャンスを探りたい。

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2024.11.21

2024.11.21