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米・小売売上高と鉱工業生産に注目

米・小売売上高と鉱工業生産に注目

米・小売売上高と鉱工業生産に注目
相場レポート

2025.06.17

NEW

2025.06.17

本日のポイント

  1. 独・ZEW景況感指数(日本時間18時00分)

  2. 米・小売売上高(日本時間21時30分)

  3. 米・鉱工業生産(日本時間22時15分)

東京時間では、目新しい材料がなく全体的に動きが乏しい中、日銀の政策金利発表を受けてやや円買いが強まる動きとなった。日銀は市場予想通り政策金利を0.50%に据え置くことを発表。米関税の不確実性が根強く、景気やインフレ動向を慎重に見極める必要があると判断したとみられる。また、注目されていた国債買い入れの減額ペースについては、減額を継続しつつ来年4月以降にペースを緩める方針が明らかになった。今回の日銀の姿勢がハト派的になる可能性があるとの見方や、中東情勢のリスク警戒の動きが一旦落ち着いたことによる株高の動きを受けて、東京勢参入後に一時円売りが加速。米ドル/円(USDJPY)は仲値にかけて買いが強まり、約1週間ぶりに145円台をつけた。しかし、日銀の政策金利発表が特にサプライズなく無風で通過したことや、15時半からの植田日銀総裁の記者会見に備えた持ち高調整の影響で、正午過ぎには徐々に売りが加速。明確な円買いの材料は見当たらないものの、クロス円も米ドル/円(USDJPY)に連れて売り優勢となった。先週堅調な動きを見せた金(GOLD)は、週明けから反落。昨日から続く下落の流れで一時3,370ドル付近まで下値を広げ、その後は前日安値付近でのもみ合いが続いた。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.59%と続伸。前日の米株高を背景に、寄り付きから買い先行で上昇。日本時間本日未明に行われた日米首脳会談で進展がみられなかったことが重しとなるものの、中東情勢の緊迫感が和らいだことが後押しとなり、リスク選好の動きが見られた。本日はドイツのZEW景況感指数や米国の小売売上高など、注目度が高い欧米の経済指標発表が予定されている。中東情勢に関するヘッドラインにも引き続き警戒し、突発的な値動きに備えておきたい。

1. 独・ZEW景況感指数(日本時間18時00分)

日本時間18時00分に、ドイツの6月ZEW景況感指数が発表される。ZEW景況感指数は、民間調査会社の欧州経済研究センター(ZEW)がドイツの今後6ヵ月の景気見通しについてアンケート調査を実施し、指数化した指標。ドイツの経済指標のなかでも特に注目度が高い指標の1つであるIfo景況感指数よりも早く発表されるため、その先行指標として注目される。市場予想は35.0。前回の25.2を上回り、2ヶ月連続で改善する見込み。ZEW景況感指数は4月に約1年半ぶりにマイナス水準に落ち込んだものの、5月にはプラスに転換して大幅に改善。メルツ新政権の発足やインフレ率の安定が背景にあり、楽観的な見方が広がった。関税問題は依然として燻っているが、一定の進展などもみられたことから今回も上昇が期待される。同時刻にはユーロ圏全体のZEW景況感指数も発表されるため、あわせて注目したい。

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2. 米・小売売上高(日本時間21時30分)

日本時間21時30分に、米国の5月小売売上高が発表される。米商務省センサス局が毎月公表する小売売上高は、米国内の小売業の売上高を集計した指標。個人消費や消費者信頼感との関連性が高く、米国の景気動向を把握する上で重要度が高い。市場予想は、前月比-0.7%。前回の0.1%から減速する見込み。変動が大きい自動車を除いた数値は、前回から横ばいの前月比0.1%が見込まれている。米国の小売売上高は、関税発動前の駆け込み需要で3月に1.4%まで上昇し、4月はその反動で前月を大きく下回る結果となった。消費者の買い控えの動きが広がっていることが示唆されたため、5月はさらなる減速が予想される。市場予想よりも高い数値は米ドル買い、低い数値は米ドル売りの材料と判断される点に注意したい。

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3. 米・鉱工業生産(日本時間22時15分)

日本時間22時15分に、米国の5月鉱工業生産が発表される。鉱工業生産は、米国の鉱工業部門における生産動向を指数化した指標。米連邦準備制度理事会(FRB)が直接公表する指標であることから、市場注目度が高い。また、同時に発表される設備稼働率は、設備投資やインフレ動向を把握するための先行指標として利用される。市場予想は0.1%。前回値から0.1ポイント上昇する見込み。設備稼働率は、前回と同水準の77.7%が見込まれている。鉱工業生産は2月に大幅な伸びが見られたが、自動車生産の急激な落ち込みにより4月は予想以上の低下となった。関税の影響で原材料高騰の懸念が強まっているため、今後も厳しい状況が続く可能性が考えられる。予想と結果の乖離が大きいと米ドルが大きく動意づく可能性があるため、指標発表後の米ドル/円(USDJPY)の値動きに注意したい。

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アナリストワタル

著者:アナリストワタル

FX投資歴20年の実績をもつ為替専業トレーダー。ファンダメンタルズ分析とチャート分析を組み合わせた手法で順張りのコツを掴む。主なトレードスタイルは、順張りスイングトレード。過去には、金融メディアで、FXマーケットアナリストとして為替市場の調査やレポート作成業務の経験あり。