2021.04.23
2021.04.23
英国の重要経済指標
仏・欧・独・英の製造業&サービス業PMI
前日のNY市場は、株安・金利安・原油高のリスクオフ基調となり、米ドル買い・円買いの流れが継続。米ドル/円は107.800~108.200付近の狭いレンジ内で推移しており、108.000を挟んでの揉み合いで終始する結果となった。テクニカル的に見ると、直近安値の107.800付近を下抜けると一段安に、直近高値の108.500付近を上抜けると一段高になりやすいため、揉み合い後の急騰・急落に警戒したい。
また、バイデン政権によるキャピタルゲイン増税案が報道されたことで株価が下落しており、オセアニア通貨は連れ安となっている状況だ。これは、格差是正を狙った政策ではあるものの、年収100万ドル以上の国民に対する株価売却への課税を、20%から39.6%に倍増する内容となっている。これにより、投資妙味の低下や利益確定売りのタイミングを待っていた投資家による、増税前の株売却に繋がったことで株価が下落する結果となった。なお、投資収入に対する付加税を合わせると、最高で税率43.4%になる可能性が指摘されているため、キャピタルゲイン増税案の行方と株価動向に注目が集まっている状況だ。
本日は、15時に英・小売売上高、16時15分に仏・製造業PMI&サービス業PMI【速報値】、16時30分に独・製造業PMI&サービス業PMI【速報値】、17時に欧・製造業PMI&サービス業PMI【速報値】、17時半に英・製造業PMI&サービス業PMI【速報値】、23時に米・新築住宅販売件数が予定されている。ロンドン時間帯に、フランス・ドイツ・欧州・英国の重要経済指標が連続しているため、ユーロや英ポンドの値動きに警戒したい。また、週末クローズに向けた米ドルの方向性や、今週の値動きの反動があるかに注目したい。
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