2020.12.08
2020.12.08
EUと英国の通商交渉に関するヘッドラインニュースに警戒
米ドル/円のレンジブレイクに注目
前日のNY市場は、株安・金利安・原油安のリスクオフ基調となり、米ドル売り・円売りの流れが継続。引けにかけては米ドル買い・円買い優勢となり、米ドル/円は103.900~104.300の狭いレンジ内での推移となった。直近のレンジボックスは103.700~104.700となっているため、どちらかにブレイクした場合は値動きが加速する可能性があるだろう。
また、EUと英国の通商交渉は依然として進展がなく、ヘッドラインニュースによって激しい上下動を繰り返す神経質な値動きとなっている。交渉は継続しているものの、主要な3課題において意見の食い違いがあり、交渉期限までに合意する可能性は低下しているとの見方もあるようだ。一方で、英国側が妥協案を提示しているとの報道もあるため、引き続きヘッドラインニュースや要人発言に注目したい。
本日は、19時に独・ZEW景況感調査、22時半に米・第3四半期非農業部門労働生産性【確報値】、27時に米・3年債入札、翌8時半に豪・ウエストパック消費者信頼感指数、翌10時半に中・消費者物価指数、中・生産者物価指数が予定されている。重要な経済指標は予定されていないため、EUと英国の通商交渉に関するヘッドラインニュースに警戒しながら、英ポンド高・英ポンド安の流れが加速した場合の米ドルと円の方向性に注目したい。
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