2020.08.04
2020.08.04
流動性の低下による激しい上下動に注意
米ドル/円のレンジブレイクに注目
前日の米ドル/円は、105.550~106.450のレンジ内で、上下に激しい値動きとなった。東京時間帯では月初の影響もあり、米ドル買い・円売りの流れが加速し、106.430付近まで上昇。ロンドン市場OPEN後は、米ドル買いよりも円買いの流れが強まり、105.580まで下落した。またNY市場前半は、再び米ドル買い・円売りの流れが強まったことで直近高値超えの106.460付近まで上昇し、後半は米ドル売りが失速したことで106.000を挟んでのもみ合いで引ける形となった。
各国の夏季休暇入りによる流動性の低下や、今週末の雇用統計に向けた思惑による値動きもあるため、ポジション調整による反動や短期的なショートカバーも相まって、いってこい相場になりやすい相場環境となっている。流動性の低下によってボラティリティが上昇する傾向があるため、とくに資源国や新興国通貨、ポンド絡みの通貨ペアの急変動に注意したい。
また8月はアノマリーとして円高になりやすいとされているが、米大統領選挙のあった2008・2012・2016年は、月足で見ると「円安」となっている。今年は秋に米大統領選挙が控えており、コロナの影響もあるため、先行きの不透明感が強まっている状況だ。今週の米ドル流れを注視しつつ、夏枯れ相場による急変動に注意したい。
最近のレポート 記事一覧
2025.09.11
NEW
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
2025.09.10
NEW
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
2025.09.09
NEW
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
2025.09.08
NEW
日仏の政局リスクが材料視されるか
日仏の政局リスクが材料視されるか
2025.09.05
NEW
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
2025.09.04
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
2025.09.03
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
2025.09.02
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
2025.09.01
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
2025.08.29
米・個人消費支出と月末フローに警戒
米・個人消費支出と月末フローに警戒