2020.07.10
2020.07.16
前日のNY市場は、ダウ平均株価が一時的に500ドル超の下落をしたことで、リスク回避の円買い・米ドル買いが強まった。周辺市場も同じく、金利安・原油安とリスクオフと価格調整による下落の流れとなり、最近ではリスク動向に反応が鈍かった円が買われ、通貨強弱で円が最強となった。米ドル/円は、107円中盤の膠着状態から一段下げた価格帯で、107円台前半の揉み合いとなっているため、107円のキリ番をブレイクする値動きに注目したい。
現在の為替市場は、コロナウィルス第2波への懸念が根強く、株価に影響されやすい状況だ。来週から株式決算(業績発表)が多く予定されているため、株価変動による為替への影響を注視したい。とくにナスダックは、低金利の恩恵を受けやすいグロース株で構成されているため、直近では上昇傾向にあるが、200日線からの乖離率が過去5年間で最大(19%以上)となっている。またPERは30倍を超えている状況であることから、来週の株式決算の結果次第では、失望売りによる下落を想定しておきたい。
本日は、21時半に加・失業率と米・生産者物価指数が予定されているが、経済指標発表の反応は限定的となるだろう。週末クローズに向けた巻き返しを静観しつつ、米ドルの方向感を見極めたい。
最近のレポート 記事一覧
2025.09.12
NEW
日米金融政策を見据えた様子見相場
日米金融政策を見据えた様子見相場
2025.09.11
NEW
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
2025.09.10
NEW
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
2025.09.09
NEW
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
2025.09.08
NEW
日仏の政局リスクが材料視されるか
日仏の政局リスクが材料視されるか
2025.09.05
NEW
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
2025.09.04
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
2025.09.03
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
2025.09.02
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
2025.09.01
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視