2020.07.07
2020.07.16
前日のNY市場は、株高を背景にリスク選好の米ドル売り・円売りの流れが強まった。一方、景気回復への期待とコロナ第2波への警戒感が交錯しており、リスク回避では米ドル買い・円買いとなりやすい状況だ。そのため、米ドル・円はリスクオン・オフのどちらでも綱引きの関係性となり、107円台前半から108円台前半のレンジ内で方向感が出にくい展開が予想される。
また円売り・米ドル売りの反動でユーロが買われ、通貨強弱ではユーロが最強となっている。これは、リスクオンの第3の選択肢としてユーロが買われている状況だが、来週末にユーロの経済イベントが予定されているので、ポジション調整による反動に注意したい。
7月17日・18日に開催されるEU首脳会議において、欧州の新型コロナウイルス復興基金の進展(加盟27か国の全会一致の承認)があるかに注目が集まっており、結果次第で値動きのトリガーになる可能性があるため、ユーロ買いの流れが継続するかが焦点となるだろう。
本日は、22時に米のボスティック・アトランタ連銀総裁の発言と26時に米のクオールズFRB副議長の発言など、要人発言が連続している。株高を背景にしたリスク選好の米ドル売り・円売りの流れが継続するか、ユーロ買いの一服があるかを静観したい。
最近のレポート 記事一覧
2025.09.12
NEW
日米金融政策を見据えた様子見相場
日米金融政策を見据えた様子見相場
2025.09.11
NEW
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
米・PPIの下振れでCPIへの警戒感が高まる展開
2025.09.10
NEW
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
米・8月PPIが米ドル安基調に影響を与えるか
2025.09.09
NEW
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
米・雇用者数年次改定の大幅下方修正に警戒
2025.09.08
NEW
日仏の政局リスクが材料視されるか
日仏の政局リスクが材料視されるか
2025.09.05
NEW
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
米・雇用統計から利下げ見通しを探る展開
2025.09.04
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
米・ADP雇用統計とISM非製造業景況指数に警戒
2025.09.03
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
英・財政懸念による英ポンド安が継続か
2025.09.02
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
欧・8月CPIと年内利下げ見通しに注目
2025.09.01
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視
NY勢不在中の米ドル売り相場を注視