
2025.10.30
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2025.10.30
欧・第3四半期GDP【速報値】(日本時間19時00分)
独・消費者物価指数【速報値】(日本時間22時00分)
欧・ECB政策金利(日本時間22時15分)
東京時間では、日銀の政策金利発表を受けて、円安が大幅に加速した。正午過ぎに発表された政策金利は、市場予想通り0.50%で据え置き。9月会合に引き続き、高田委員と田村委員の2名が利上げを支持して反対票を投じており、7対2で据え置きが可決された。同時に発表された日銀展望レポートでは、現在の金利が低水準であるとし、今後も利上げを継続していくとの方針を維持。大きなサプライズもなく、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がややタカ派に傾斜したこともあり、発表後は円全面安の動きとなった。午前の米ドル/円(USDJPY)は、11時から開始された米中首脳会談や正午頃に予定された日銀政策金利を控えて神経質な動きとなり、前日の急騰に対するポジション調整の売りが加速。一時152.10円台まで下押したが、政策金利発表後に大幅反発し、153.10円台まで急伸した。クロス円も揃って大幅上昇。米ドルが対円で弱含んだため、ドルストレートは全般米ドル安方向への小動きとなった。金(GOLD)は小幅に反発。4,000ドルが目先の上値抑制となっており、東京時間では前日の下落から3,982ドルまで値を戻した。株式市場では、日経株価(JP225)は前日比+0.04%と続伸。前日のNY引け後に発表されたマイクロソフト(MSFT)やアルファベット(GOOG)の決算発表を受けて、半導体関連銘柄が堅調に推移。本日も史上最高値を更新し、5万1,300円台を維持して取引を終えた。この後の欧州時間では、日銀の植田総裁の記者会見を受けた円相場の動向が注目される。また、欧州各国の重要指標の発表や欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表も予定されているため、ユーロの動向にも注目したい。
日本時間19時00分に、ユーロ圏の第3四半期GDP(国内総生産)の速報値が発表される。GDPは、ユーロ圏で生産される全ての商品やサービスの合計から算出される景気指標。経済活動の最も広範囲を対象とした指標であるため、ユーロ圏の景気動向を把握する上で重要度が高く、速報値の結果は特に注目される。市場予想は、前期比0.1%、前年比1.2%。第2四半期から前期比は横ばい、前年比は小幅に減速する見込み。第2四半期の成長率は加盟国毎にばらつきがあり、主要国の中ではドイツとイタリアが前期比でマイナス成長、スペインとフランスはプラス成長となった。ユーロ圏の成長率は関税を背景に低迷が続いているため、本日18時00分に発表されるドイツの第3四半期GDPとあわせて、回復傾向がみられるか確認したい。
日本時間22時00分に、ドイツの10月消費者物価指数(CPI)の速報値が発表される。CPIは、ドイツ国内の消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定した指標。ユーロ圏最大の経済大国であるドイツのインフレ動向は、欧州中央銀行(ECB)が金融政策を判断する際に注目する重要な経済データとなるため、市場からの注目度が高い。今回の市場予想は、前月比0.2%、前年比2.2%。予想値を上振れた前月から減速する見込み。前回9月はインフレ率が予想外に2.4%まで上昇し、8月の2.2%から伸び率が加速した。ECBの利下げ観測後退の根拠を強めるデータとも受け止められ、根強いインフレリスクが懸念される結果となった。今回の結果でも想定以上の伸びが示された場合、12月会合での据え置きの可能性が高まり、ユーロ買いの材料と判断される可能性があることに注目したい。
日本時間22時15分に、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表する。今回の会合では、政策金利を2.15%に据え置くことがほぼ確実視されており、3会合連続で据え置きとなる見込み。ユーロ圏ではインフレ率が目標の2%前後を推移しており、ECB関係者からは「現在の金利水準は適切」との見解が多く見受けられる。今回の10月会合と次回12月会合で利下げが見送られるとの見方が優勢であり、当面は現在の金利水準を維持する可能性が指摘されている。市場はすでに今回の据え置き予想を織り込み済みであり、大きなサプライズがない限りは反応が限定的となる可能性が高い。22時45分に開始されるラガルド総裁の記者会見で利下げ停止が示唆された場合、ユーロ買いが強まる可能性があることに注意したい。
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