米PPIを前に米ドル安が加速

2026.07.15
2026.07.15
本日のポイント
米・生産者物価指数(日本時間21時30分)
加・BOC政策金利(日本時間22時45分)
米・ウォーシュFRB議長の議会証言(日本時間23時00分)
東京時間では、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退したことを受け、米ドル売り優勢の動きとなった。昨日14日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は、市場予想を上回るペースで伸びが鈍化。結果を受けて7月会合での利上げ期待が後退し、為替は米ドル安方向へ振れる動きとなった。米ドル/円(USDJPY)はゴトー日の仲値にかけて米ドル売りが強まり、10時過ぎには161.97円まで下押し。ただ、円相場も対主要通貨で売りが進んだこともあり、下げ一服後は162円台まで買い戻された。ユーロと英ポンドは買い優勢。対米ドルや対円で強含み、東京序盤から欧州朝方にかけて堅調地合いを維持した。株式市場では、日経平均株価は前日比+1.49%と2日続伸。FRBの利下げ観測の後退が好感され、半導体関連銘柄を中心に幅広い業種で買いが先行。引けまで底堅く推移し、6万8,000円台に乗せて取引を終えた。本日はNY時間序盤に発表される米国の6月生産者物価指数(PPI)を確認し、インフレ動向を見極める展開となりそうだ。前日の弱いCPIを受けて米ドル売りの流れが生じているため、本日のPPIも下振れた場合は一段と米ドル安圧力が加わる可能性がある。
1. 米・生産者物価指数(日本時間21時30分)
日本時間21時30分に、米国の6月生産者物価指数(PPI)が発表される。市場予想は、前月比0.0%、前年比+6.2%と、前月から伸びが鈍化する見込み。一方で、変動が激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は前月比+0.3%、前年比+5.2%と、前年比で伸びが加速することが予想されている。昨日発表された6月の米消費者物価指数(CPI)が想定以上に鈍化したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ期待が後退した。今回のPPIも予想以上に弱い結果となった場合、利上げ期待が一段と後退し、米ドル売り圧力が強まる可能性がある。
2. 加・BOC政策金利(日本時間22時45分)
日本時間22時45分に、カナダ銀行(BOC)の政策金利が発表される。市場では、6会合連続で政策金利を2.25%に据え置くことが予想されている。今回の会合では、声明文やマックレムBOC総裁の記者会見で利上げの時期について触れられるかが注目ポイント。前回6月会合では、マックレムBOC総裁は「必要に応じて躊躇なく利上げを行う」との意志を表明している。現状では、年内にかけては政策金利を据え置く可能性が高いとの見方が優勢であるが、タカ派トーンを強めるようであればカナダドルの買い材料と判断されやすい。一方、利上げに慎重な姿勢を示した場合はカナダドルの売り材料となり得る。
3. 米・ウォーシュFRB議長の議会証言(日本時間23時00分)
日本時間23時00分に、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が上院銀行委員会での議会証言に出席する。前日に続いて2日目の出席となり、本日も利上げに前向きなタカ派姿勢が示されるか確認したい。昨日14日の証言では、「インフレの高止まりを容認しない」と述べ、インフレ抑制への強い意欲を表明。ウォーシュ議長のタカ派発言を受けて、米ドル相場は6月消費者物価指数(CPI)の下振れによる大幅安から持ち直す動きとなった。2日目の本日は目新しい発言がなければ市場へのインパクトが限定的となる可能性があるが、米ドル相場に反応がみられるか注目したい。
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