米国休場の中、為替介入への警戒強まるか

2026.07.03
2026.07.03
本日のポイント
欧英・サービス業PMI【改定値】(日本時間16時50分~)
欧・ラガルドECB総裁の発言(日本時間17時00分)
英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間24時00分)
東京時間では、米国の利上げ観測の後退が材料視され、米ドル売りが加速した。昨日2日に発表された米雇用統計が予想を大幅に下回り、過去2ヶ月分も下方修正されたことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げの可能性が後退。指標発表後に大幅な米ドル安に振れ、本日の東京時間でも流れを引き継ぎ、対主要通貨で米ドルが全面安の動きとなった。米ドル/円(USDJPY)は前日に2円近い値幅で急落しており、下げ一服後は161円台前半でもみ合いを継続。日本当局による為替介入の警戒感も高まっており、午前に片山財務相の円安けん制発言が伝わった際は一時161円割れまで下押すなど、神経質な動きをみせた。金(GOLD)は米国の利上げ期待後退や米ドル安を背景に急反発。朝方に4,195ドルまで上昇し、先月23日以来の高値更新となった。株式市場では、日経平均株価は前日比+1.47%と反発。序盤は売りに押されて始まったが、時間外の米株先物が堅調に推移したことが買いを支え、プラス圏にしっかり乗せて取引を終えた。本日は米国の独立記念日の振替休日のため、NY時間以降は米国勢不在の閑散取引が予想される。一部報道では、日本当局が事前警告をせず不意打ちで為替介入に踏み切る可能性が報じられているため、薄商いのなかでの突発的な値動きには十分警戒しておきたい。
1. 欧英・サービス業PMI【改定値】(日本時間16時50分~)
本日は、欧州時間前半にユーロ圏各国と英国の6月サービス業PMIの改定値が発表される。日本時間16時50分にフランス、日本時間16時55分にドイツ、日本時間17時00分にユーロ圏、日本時間17時30分に英国が発表予定。6月23日に発表された速報値では、フランスとユーロ圏が予想を上振れ、ドイツと英国は予想を下振れと、まちまちな結果となった。改定値の発表は速報値ほど市場への影響力が大きくないが、速報値から改定があった場合は関連通貨の動意につながる可能性がある点を押さえておきたい。
2. 欧・ラガルドECB総裁の発言(日本時間17時00分)
日本時間17時00分に、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言が予定されている。ラガルド総裁は今週開催されたECBフォーラムの演説で、政策金利を慎重に調整していく考えを述べ、急速な利上げに対して否定的な見解を示した。2日に公開されたインタビューでは、6月の利上げが正しい決断だったとする一方で、供給ショックの影響を慎重に見極める必要があると発言。ECBの利上げ観測を一段と後退させる材料となった。6月の消費者物価指数(HICP)が想定以上に鈍化したことで、金利やインフレの見通しに変化が生じている可能性がある。本日もラガルド総裁が利上げに消極的な姿勢を示した場合、ユーロ安が進行する可能性があることを想定しておきたい。
3. 英・ベイリーBOE総裁の発言(日本時間24時00分)
日本時間24時00分に、イングランド銀行(BOE)のベイリー総裁の発言が予定されている。ベイリー総裁は今月1日までポルトガルで開催されたECBフォーラムに出席し、米メディアのインタビューに対して利上げに慎重な姿勢を示した。中東和平合意を受けて原油価格が大幅に下落していることを踏まえ、インフレの影響を余裕をもって見極める時間があるとの考えを述べた。本日も同様のスタンスが示される可能性が高いが、見通しに変化が生じていないか確認したい。
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