2023.11.21
2023.11.24
当サイトが実施した、2023年10月1日~10月31日を対象とした、「重要イベント」と「人気銘柄のボラティリティ」にみる市場動向の集計結果により、クロス円通貨ペアのボラティリティが顕著な増加を示していたことや、人気のCFD銘柄も9月と比較してボラティリティが増加したことが分かった。
人気通貨ペアであるドル円(USD / JPY)、ユーロドル(EUR / USD)、ユーロ円(EUR / JPY)、ポンド円(GBP / JPY)を対象にした今回の調査結果では、ボラティリティの拡大はテクニカル要因となる場面が多かった印象を受けました。ドル円に関しては、150円や151円といった節目が意識されており、為替介入を警戒するテクニカル面での動きがボラティリティ増加につながったと考えられます。取引量に関しては、主要ファンダメンタルズ要因に基づいて増加する傾向にありましたが、ボラティリティはそれほど拡大していないという状況から、トレンド方向とは逆の押し目で受け止められていたと解釈できます。
9月・10月のドル円(USD / JPY)のボラティリティと取引量の推移を示す上記グラフから、ドル円はボラティリティが取引量を大きく上回っていたことが確認できます。市場全体を通して強い米ドルと相対的に弱い日本円という関係から、10月のドル円は取引量を伴って円安が進行しました。ドル円が1日当たりの最大ボラティリティを記録した10月3日は、ドル円が150円に到達する目前で推移していたタイミングです。この時に投機的なショートや利益確定の買いによって、ボラティリティが増加したと考えられます。ドル円の値動きを主導したのは、FRB(米連邦準備理事会)の金融引き締め加速への期待です。FRBは10月2日のFOMC(米連邦準備理事会連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げを行い、さらに10月26日のFOMC議事要旨では、インフレ抑制のために必要に応じてより積極的な利上げを行う用意があると発言しました。これを受けてドル買いが進み、ドル円は上昇しました。
上記グラフは、ポンド円(GBP / JPY)の9月と10月のボラティリティ推移の比較です。ポンド円は、調査対象となった10月通貨ペアの中で、特にボラティリティの増加幅が大きかった通貨ペアとなりました。1日当たりの平均ボラティリティでは、9月の117.4pipsに対して10月は155.3pipsとなり、37.9pipsの増加が見られました。最大ボラティリティに関しても、9月の232.8pipsに対して10月の最大は328.8pipsとなり、96pipsの増加となっています。10月のポンド円は、月初に大きく下落するも月末には急上昇しており、方向感に欠ける動きを見せました。インフレやFRBによる金融引き締め加速への警戒、中東の紛争が激化したことによるリスクオフの動きなどさまざまな要因が混在したことによる値動きだったと考えられます。
人気のCFD銘柄であるゴールド(XAU / USD)、日経平均株価(JP225)、ダウ平均株価(US30)、原油(WTIOIL)を対象とした今回の調査では、いずれの銘柄も9月と比べてボラティリティの増加が見られました。特に日経平均株価のボラティリティは9月に引き続き高い水準であり、取引量も段階的に増加していることから、市場での注目度が高かったという印象を受けます。また、中東情勢への懸念などからゴールドの価格やボラティリティが上昇しており、市場全体でリスク回避の動きが強まっている傾向が見て取れます。
ゴールド(XAU / USD)の9月と10月のボラティリティ推移を比較した上記のグラフから、10月のゴールドは9月と比較してボラティリティに恵まれていることが確認できました。1日当たりの平均ボラティリティは、9月の158.1pipsから10月には243.7pipsに上昇し、85.6pipsの増加を記録しました。最大ボラティリティに関しても大きな伸びが見られ、9月の最高値335.4pipsに対し、10月13日の米国金利発表日には636.7pipsを記録しています。10月のゴールドは、月初の下落から月末の上昇に至るまで、方向感のあいまいな動きが観察されました。FRBの金融引き締め加速への警戒感や中東紛争の激化など、様々なファンダメンタルズ要因が市場参加者のリスク選好に影響を与え、価格の変動につながったと考えられます。
上記グラフは、日経平均株価(JP225)の9月と10月のボラティリティ推移を比較したものです。10月の日経平均株価は、調査対象のCFD銘柄の中で最もボラティリティに恵まれていました。1日当たりの平均ボラティリティは9月の431pipsから10月には589pipsへと上昇し、158pipsの増加を示しています。また、1日当たりの最大ボラティリティも、9月の755pipsに対して10月3日には998pipsと、243pipsの増加を記録しました。10月を通じて日経平均株価は下落傾向にあり、荒々しい値動きが目立ちました。月初からの連続した下落は、4日に8月以来の最安値を更新する形となり、その後一時的な上昇が見られましたが、すぐに再び下落しました。このような大きな価格変動が、ボラティリティの増加に反映されています。
10月の人気銘柄のボラティリティ動向を観察すると、クロス円通貨ペアのボラティリティがドルストレートや他のクロス通貨ペアと比較して顕著な増加を示していたことが確認できました。特に、市場の注目を集めるタイミングでの利食いや新規売りの動きが、クロス円通貨ペアでは顕著です。また、人気のCFD銘柄では、ボラティリティが低迷した9月と比較して、多くの銘柄でボラティリティの増加が見られました。中でも日経平均株価は、ボラティリティと取引量がどちらも顕著に増加しており、市場参加者からの注目度が高かったことが窺えます。慢性的な円安に対する為替介入の可能性と、実際の介入発生時の市場の動きには今後も注目が必要です。
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