
2023.09.21
2023.11.24
当サイトが実施した、2023年8月1日~8月31日を対象とした、「重要イベント」と「人気銘柄のボラティリティ」にみる市場動向の集計結果により、FX通貨ペアやCFD銘柄のボラティリティ低下が見られたが、ダウ平均株価は7月に比べてボラティリティが顕著に拡大したことが分かった。
人気通貨ペアであるドル円(USD / JPY)、ユーロドル(EUR / USD)、ユーロ円(EUR / JPY)、ポンド円(GBP / JPY)を対象にした今回の調査結果では、各通貨ペアのボラティリティが全体的に低下していることが確認できました。また、クロス円の通貨ペアはドル円が昨年11月の大幅な下落前の水準に接近しているため、為替介入を警戒する投資家の慎重な姿勢が見受けられます。取引量に関しても7月と比べて減少しているため、今後相場が一定の方向性を持った際に、取引量とボラティリティがどのように拡大するかが注目です。

上記は、7月・8月のドル円(USD / JPY)のボラティリティ推移を比較したグラフです。8月のドル円は、7月と比べてボラティリティが全体的に低下していることがわかります。1日当たりの平均ボラティリティは、7月の152.7pipsに対して8月は110.4pipsと、約40pips程度の減少となりました。8月の一日当たりの最大ボラティリティは、ISM非製造業PMIの発表があった3日に記録した182.5pipsです。この日は、日足が陰線を形成し一時的な下落が見られたものの、買いの動きも強かったため、結果的にボラティリティの拡大につながりました。また、ドル円の全体的な動きを見ると、中長期的には明確なドル高トレンドが継続しているものの、ボラティリティ自体は比較的低迷しています。これは、日銀による為替介入の懸念が市場参加者にあり、その心理がボラティリティに反映されているからだと考えられます。

上記は、7月・8月を対象としたユーロドル(EUR / USD)の取引量とボラティリティの推移です。8月のユーロドルは、取引量とボラティリティの推移がほぼ一致していることが確認できます。8月の1日当たりの最大ボラティリティは29日に記録した109.7pipsで、この日はJOLTS求人労働異動調査とアメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指標が発表されました。また、前日には欧州中銀の総裁がスピーチを行っており、複数のファンダメンタルズ要因が市場参加者の注目を集め、取引量の増加とボラティリティの上昇につながったと考えられます。
人気のCFD銘柄であるゴールド(XAU / USD)、日経平均株価(JP225)、ダウ平均株価(US30)、原油(WTIOIL)を対象とした今回の調査では、全体的なボラティリティの低下が確認されました。それぞれの銘柄は、市場全体の動向よりも個別のファンダメンタルズやテクニカル要因によってボラティリティが変動する傾向が見られました。また、夏場は相場が穏やかになることが多いため、季節要因がボラティリティの低下に寄与している可能性があります。

7月と8月の日経平均株価(JP225)のボラティリティ推移を示す上記グラフから、8月ボラティリティは7月に比べて若干低下していることがわかります。1日あたりの平均ボラティリティは、7月の552pipsに対して8月は480pipsとなり、約70pipsの低下となりました。また、7月は引けにかけてボラティリティが増加していましたが、8月は引けにかけてボラティリティが低下する動きが見られました。

上記グラフは、7月と8月の日経平均株価(JP225)の取引量とボラティリティの推移を示しています。7月と8月の日経平均株価は、どちらも取引量とボラティリティの増減にある程度の連動が見られます。ただし、取引量は8月のほうが増加が大きく、市場の活況や参加者の意欲の高まりがうかがえます。

7月と8月のダウ平均株価(US30)のボラティリティ推移を比較した上記グラフから、8月のダウ平均株価はボラティリティが顕著に拡大したことがわかります。1日あたりの平均ボラティリティは、7月の295.5pipsから8月の372.4pipsへ約70pips増加しました。8月のダウ平均株価は、高値圏での価格下落が目立つ一方で、何度か上昇の動きも確認されました。しかし、売りの勢いに押し戻され一過性の上昇にとどまり、日足レベルのロウソク足では上髭が長いものが多く形成されています。これは、市場参加者の間で売り意欲が強く、取引の終わりにかけて売り圧力が強まっていたことを示唆しています。また、寄り付きでの買いから引けにかけての強い売りへのシフトは、市場参加者が短期間のうちにポジションの変更や戦略の見直しを余儀なくされた結果と考えられます。
8月のボラティリティ推移を見ると、7月にボラティリティの増加が見られていたクロス円の通貨ペアも含めて、多くの通貨ペアのボラティリティ低下が見られました。日本円関連の通貨ペアに関しては、為替介入の警戒そしてドル高相場が一旦の大幅調整を迎えたことで、中長期のドル高トレンドの進行に鈍さが感じられます。一方人気のCFD銘柄に関しては、市場全体というよりも銘柄ごとのファンダメンタルズ要因やテクニカル要因が強く影響している傾向が見受けられました。株価指数やエネルギー、貴金属は、ボラティリティの上昇と下降がはっきりと分かれています。来月は、方向感に迷いの見られた通貨ペアの多くが、ボラティリティを伴って大きく展開するかどうか注目です。
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