8月の重要イベントと人気銘柄のボラティリティ
2022.09.15
2022.09.21
当サイトが実施した、2022年8月1日~8月31日を対象とした、「重要イベント」と「人気銘柄のボラティリティ」にみる市場動向の集計結果により、人気の通貨ペア、CFD共にドル円を除いたほとんどの銘柄でボラティリティが低迷していたことが分かった。
人気通貨ペア USD/JPY(ドル円)、EUR/USD(ユーロドル)、EUR/JPY(ユーロ円)、GBP/JPY(ポンド円)を対象にした今回の調査結果では、ドル円を除いてボラティリティが縮小する傾向が見られた。価格動向としては、一時的に円高傾向が見られた7月の相場に対して、月初を安値に明確な円安傾向で推移している。また、引き続き相場参加者から関心の厚い、欧州経済のリセッション入りという不安材料はあれど、パリティ割れを継続的なものにさせない底堅い価格推移が確認できた。一方で、明らかな不景気は欧州系通貨の価値を上げるといった方向性は見られず、底堅い水準と底を深堀りしそうな市況を受けて、結果的にレンジ相場となりボラティリティも低迷していた。
8月のUSD/JPY(ドル円)のボラティリティ推移は、今回調査対象となった通貨ペアで唯一、7月と比べて拡大傾向が確認された。7月の平均ボラティリティ約125.8pipsと比べて、8月は約155.6pipsと、30pipsほどボラティリティが拡大している。また、ボラティリティが最大値を記録したのは8月10日の約327.6pipsで、8月平均の倍以上の変動を見せた。8月10日に「EIA週間石油在庫統計」が発表され、予想値-99.9万バレルの原油在庫に対して、545.7万バレルと予想より大幅な在庫確保となったことが、ファンダメンタルズ的な要因になったと考えられる。
また、8月のドル円のボラティリティと取引量の間には、全体として高い連動性が見られた。相場の変動に対して取引量も変化していることから、市場参加者のドル円に対する関心が高いことが分かる。
2ヶ月連続でパリティ割れとなった8月のEUR/USD(ユーロドル)のボラティリティは、先月とほとんど同じ形の推移を記録した。長らく平行チャネル内で明確な下降トレンドで推移しているユーロドルは、1EUR=1USDの水準が未だ底堅く、結果としてボラティリティが低迷する形となっている。中長期トレンドが下降から上昇へと転換する動きを察知して、有利なロングポジションを取りたいトレーダーの心理も反映されている印象も受ける。既にリセッション入りと欧州経済を評価する業界関係者は多いが、パリティ割れを起点に明確に相場が推移するといった展開は、現段階の市場動向では確認されていない。一方で、より明確なパリティ割れの展開が起きれば、フラッシュクラッシュの様な歴史的暴落が起きる可能性は高い。
人気CFD銘柄のゴールド(XAU/USD)、日経225(JP225)、ダウ平均株価(US30)、原油(WTIOIL)を対象とした今回の調査では、8月は総じて、ボラティリティが低迷する展開となった。全ての銘柄において、1日当たりの平均ボラティリティは7月より低い数値を示している。取引量とボラティリティの推移は、外国為替と同様に相関関係が見られ、大きくズレが生じることなく推移していた。ただし、一過性のボラティリティ拡大が確認されたCFD銘柄もあった。トレーダーにとっては、月に1回の大きな展開でいかにポジション保有期間を短く、効率よく利ざやを確保できるかが、8月の理想的な立ち回り方だったと言えるだろう。
日経225(JP225)は先月の高値を更新する形で年初来の水準まで回復を見せたが、ボラティリティは先月と比べて落ち込む形となった。7月時点で6月と比べてかなりボラティリティが低迷していたが、8月はさらにもう一段階ボラティリティが縮小している。また、取引量に関しては7月と比べて増加しているものの、ボラティリティが取引量に追随する形で先月以上の規模を見せることはなかった。
上記の図を見ると、ボラティリティと取引量は概ね相関しているものの、逆の動きを見せることも多かったことが分かる。価格動向としては高値を更新する形となったが、新たにロングポジションを持つには、エネルギー資源の高騰、物価高騰を受けた消費意欲の低下、欧州経済のリセッションなど懸念材料が多い相場だ。取引量に対してボラティリティが追随できるのは、投機的な売りもしくは、市場で明確化している円安方向に対するポジションが持てる局面が多い印象を受ける。
8月のダウ平均株価(US30)のボラティリティ推移では、平均ボラティリティこそ低迷しているものの、7月には無かった一過性のボラティリティ拡大が確認された。26日のボラティリティは約1284.5pipsと、先月の最大値を300pips以上更新する規模となっている。また、ボラティリティ拡大が確認されたタイミングでは、取引量も同様に上昇している。
ただし、変化が目まぐるしく、多くの波形を描いていた7月に対し、8月の変動は比較的少な目だった。また、取引量の増大はボラティリティの拡大時よりも高い水準に留まる期間が長かった。
8月の重要イベントと人気銘柄のボラティリティでは、通貨ペア、CFD共にほとんどの銘柄のボラティリティが低迷していることが全体を通して確認できた。特定のファンダメンタルズによる影響を受けた相場というより、テクニカル上の要因でボラティリティの拡大局面を迎えたという印象を受ける。また、市場の様々な思惑が入り混じり、ボラティリティが低迷した8月だったが、米ドルと日本円では相対的に円が安いというのが市場参加者の共通認識となっているようだ。
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