前日の取引実績(2024年9月12日)

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前日の取引実績(2024年9月12日)

9月11日の米国市場は、8月の米・消費者物価指数(CPI/コアCPI)が予想よりやや強い数値となったことを受けて米ドル買い・米株買いで反応。特にサービスの価格が前月より上昇していることで、インフレ率の高止まりが意識される結果に。米株式は下げで始まったものの、ナスダック指数とS&P500は大きく反発上昇。ダウ平均もわずかながらにプラスで終えた。米ドル/円では対ドルで下げたユーロや英ポンドのクロス円の下げにつられる場面も見られたが、終わってみれば東京時間での下落をきれいに打ち消す形で前日比ほぼプラマイゼロのレベルまで回復。しかし、取引実績では米ドル/円でショートの割合が増加している。日足チャートで長い下ヒゲを残しているだけに、ドル円ショーターには苦々しい展開が予想される。CFDでは、日経株価(JP225)のポジションが大きくショートに傾いている(売りが68%)。下方向への動き継続を期待するトレーダー心理を伺わせる。米株のインデックスではS&P500(US500)が8割超ロングであるのに対して、ナスダック(US100)とNYダウ(US30)は依然ショートが優勢。高値張り付きの金(GOLD)は売り買い拮抗。方向感のない展開が反映される結果となった。

FX
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主要銘柄のボラティリティ(過去30日間)

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昨日の実績

昨日の実績

注目度の高い指標を受けてボラ拡大。

注目度の高い指標を受けてボラ拡大。

主要銘柄のボラティリティ(過去7日間)

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昨日の実績

昨日の実績

注目度の高い指標を受けてボラ拡大。

注目度の高い指標を受けてボラ拡大。

昨日は、全般的にボラティリティの高い展開となった。特に英ポンド/円では約266pipsの日中値幅を示現。日本時間15時00分に発表された英国の月次GDPが予想を下回る数値となったことで、英ポンドが対米ドルで売られる展開となったことが響いている。英ポンド/円の直近20日間の平均値幅は約200pips。米ドル/円の値幅は、直近20日間の平均約180pipに近い184pips。強い実需に支えられて高値を維持する金(GOLD)の値幅は、前日の約18ドルから大きく伸ばして約28ドルに。方向感が定まらないかわりに上下に大きく振れた印象である。短期の取引で利益を狙うトレーダーには格好の値動きが続いている。

1.日・田村日銀審議委員の発言(日本時間10時00分)

昨日の中川順子審議委員に続き、本日は日銀の田村直樹審議委員が、岡山県金融経済懇談会に出席。10時00分に開会の挨拶を行う。田村審議委員は利上げに積極的な「タカ派」と目される人物。三井住友銀行の出身である。7日の高田審議委員(みずほ証券→岡三証券)、11日の中川審議委員(野村證券→野村アセットマネジメント取締役会長)に続いて、金融業界出身の審議委員の講演となる。利上げによる恩恵を最大限に享受する金融業界の意を汲む発言が聞かれるのか。日銀審議委員には他に丸三証券出身の安達誠司氏も名を連ねる。次回の金融政策決定会合(今月20日)に向けて追加利上げの地ならしが進むのか注目される。

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2.欧・ECB政策金利(日本時間21時15分)

21時15分のECB政策金利は、前回4.25%からの引き下げが予想されている。欧州の景気減速を反映して、0.25%の利下げはほぼ確実視されているものの、市場では3.65%への大幅利下げを予想する向きもある。ECB政策金利は、23年9月以降、前々回の今年6月に利下げが実施されるまで4.50%をキープ。7月は4.25%に据え置かれた。今回の利下げが年内最後となるのか、さらにもう一回年内での利下げが実施されるのか、市場コンセンサスが定まらぬ中での政策金利発表となるだけに、21時45分のラガルドECB総裁の記者会見と合わせて、大きく荒れる展開を想定しておきたい。

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3.米・生産者物価指数(日本時間21時30分)

21時30分には、米・生産者物価指数(PPI)が発表される。PPIは、米国の生産者が販売する商品やサービスの価格を測定する指標である。PPIの上昇はインフレ傾向を示し、下落すればデフレの傾向と見なされる。18日のFOMCに向けてインフレ減速による利下げ期待がどこまで高まるのか、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を推測する材料ともなるだけに要注意だ。生産者物価指数(PPI)は、前月比の予想0.2%(前回0.1%)、変動率の高い食品とエネルギーを除いたコアPPIは、前月比で0.2%(前回0.0%)と予想される。利下げ期待に傾くマーケットがどちらに反応するのか、動いた時には臨機応変にトレードチャンスを捉えたい。

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2024.09.12

2024.09.17