前日の取引実績（2024年9月5日）

前日の取引実績（2024年9月5日）

9月4日の米国市場は、前日からのドル売り・円買いの流れが継続。日本時間23時に発表された米・JOLTS求人労働異動調査が予想を大幅に下回る結果（767.3万人、予想810.0万人、前回818.4万人）となり、景気減速による利下げ期待が進展。今月18日のFOMCでの大幅利下げの可能性も高まった。米ドル/円が145円台前半から143円後半まで力なく下落する流れを受けて、昨日の取引実績では米ドル/円のショートポジションが増加。英ポンド/円、ユーロ/円でもロングからショートへポジションチェンジするトレーダーが増えている様子が伺える。CFDでは、ナスダック指数（US100）でのショートの割合が9割近くに達しているのが特徴的。ダウ平均（US30）もショートが7割近くを占める一方、S&P500（US500）では6割超がロングポジションとなり、対照的な動きとなっている。

主要銘柄のボラティリティ（過去30日間）

ドル円

ポンド円

金

昨日の実績

昨日の実績

急落局面にもトレードチャンスあり。

急落局面にもトレードチャンスあり。

主要銘柄のボラティリティ（過去7日間）

ドル円

ポンド円

金

昨日の実績

昨日の実績

急落局面にもトレードチャンスあり。

急落局面にもトレードチャンスあり。

米国の大幅利下げ観測の高まりを受けて、クロス円が全面的に大幅下落。米ドル/円、英ポンド/円、ユーロ/円といった国内トレーダーに人気の銘柄で高いボラティリティが発生している。一方、GOLDは、高値張り付きの狭いレンジで推移しているため、一見、ボラが低く停滞しているように見えるものの、時間足単位ではほぼ毎日往って来いの激しい値動きを見せている。デイトレーダーや短期のスイングトレーダーには、高いボラティリティこそがトレードチャンスとなる。NY時間に発表される経済指標を注視しつつ、機動的な姿勢で臨みたいところである。

1. 米・ADP非農業部門雇用者数（日本時間21時15分）

ADP全国雇用者数は、米国の給与計算代行サービス大手であるオートマティック・データ・プロセッシング（ADP）社のデータに基づく非農業部門の雇用者数。約40万の顧客の給与計算データから算出される。通常は、米労働省による「雇用統計」の2日前に発表され、非農業部門雇用者数の結果を予想する指標として注目される。今回は「雇用統計」の前日の発表となる。但し、米・労働省による「雇用統計」の数字とは異なる結果となる場合もあるため注意が必要。また、通常は、雇用統計のように大きく動意づくことも少ないが、明日に「雇用統計」を控えるタイミングで発表されるだけに、マーケットの反応が注目される。

2. 米・ISM非製造業景況指数（日本時間23時00分）

毎月第3営業日に公表される米・ISM非製造業景況指数は、景気先行指数として高い注目を集める指標である。第1営業日に公表されるISM製造業景況指数が文字通り製造業の景況感を示すのに対して、非製造業景況指数は主にサービス業分野の景況感を示す指標である。サービス業は米国GDPの8割以上を占めるだけに、経済の先行指標として意識される指標である。50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退を示す。直近では月替わりで強弱が入れ替わる傾向があるものの、今回は前回51.4に対して50.9と予想されている。3日（火）に発表されたISM製造業景況指数の弱い数字を受けて米株・米ドルが大きく売られただけに、予想を下回る数字となれば景気減速がさらに強く意識される可能性がある。

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3.米・原油在庫量（日本時間24時00分）

米・原油在庫は、米国のエネルギー省エネルギー情報局（EIA、US Energy Information Administration）が発表する原油在庫量で、米国の企業が在庫として保有する商業用原油量を週間で測定した数値である。原則水曜日に公表されるが、今回は木曜日（日本時間で5日24時00分）の発表となる。原油価格が直近のサポートラインとして意識される1バレル70ドルを割るレベルに差し掛かっている状況だけに、数字次第では大きくリバウンド、もしくはブレイクアウトの可能性が期待される。加えて、米大統領選挙の行方次第では、バイデン政権で抑制されたシェールオイルが再び増産される可能性もあるだけに、原油のCFD取引に大きなトレードチャンスが期待される。

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