前日の取引実績(2024年9月10日)

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前日の取引実績(2024年9月10日)

9月9日の米国市場は、全般的に回復基調で推移。欧州時間に米国の大幅利下げ観測が後退したことで米債利回りが上昇。米ドル/円は145.78まで買い戻されたものの、NY時間に入ると再び米ドル売りに転じ、米ドル/円は142.60付近まで下押しした。ウィリアムズ:NY連銀総裁の「利下げプロセスを開始する用意がある」との発言が伝えられた。昨日の取引実績では、豪ドル/円、ユーロ/円でショートが増加。CFDにおいても日経株価(JP225)のショートが6割を超え、NYダウ(US30)ではショートが9割近く、ナスダック(US100)では8割がショートポジションとなる一方で、S&P(US500)ではロングが6割を超えているのが印象的である。VIX指数では、ロングの割合が15%まで上昇。下方向へのボラティリティ拡大を期待するトレーダーの意思が感じられる。

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主要銘柄のボラティリティ(過去30日間)

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昨日の実績

昨日の実績

依然、高ボラを継続。

依然、高ボラを継続。

主要銘柄のボラティリティ(過去7日間)

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昨日の実績

昨日の実績

依然、高ボラを継続。

依然、高ボラを継続。

米・雇用統計をきっかけに荒れた先週末に比べると、週明けのマーケットはやや落ち着きを取り戻した感がある。米国の大幅利下げ観測が後退したことで、米ドル/円は先週の安値から約200pips上昇。英ポンドを超える値幅となった。先週末に、高値更新から反転急落した金(GOLD)のボラティリティは大幅に低下。依然、強い需要に支えられ、値崩れを起こすには至っていないものの、米国の利下げ期待がさらに低下することになれば、金先物にも大きな影響を及ぼす可能性がある。今週は水曜日に米・消費者物価指数、木曜日には欧・ECB政策金利と米・生産者物価指数を控える。再びのボラティリティ拡大となるのか、このまま落ち着いた展開へと戻るのか。来週水曜日の米・FOMCに向けたマーケットの動きを注視したい。

1. ゴトー日の東京仲値(日本時間9時55分)

本日はいわゆる「ゴトー日」。ゴトー日(五日・十日)には東京仲値(9時55分)に向けて実需筋の買い(ドル買い・円売り)が入りやすい、というのは昔からよく知られたアノマリーである。国内輸入企業の資金決済がゴトー日に集中しやすく、円売り需要が高まる、というのがその理由だが、相場に絶対がないように、ゴトー日のドル円仲値も必ず上がるとは限らない。それでも特に相場が動意づく材料がない中では、わずかながらでも取引の根拠になる情報に目を向けたくなるものだ。あくまでもアノマリーの一つとして、ゴトー日の東京仲値の値動きを見守りたいものである。

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2. 独・8月 消費者物価指数(日本時間15時00分)

東証が大引けを迎える日本時間15時00分には、ドイツの8月 消費者物価指数(CPI)の改定値が発表となる。8月29日の発表された速報値は、前年同月比で前回2.3%に対して結果は1.9%。前月比は前回0.3%に対して結果-0.1%であった。速報値からのブレがあればサプライズとなり、ユーロ/米ドルやユーロ/円、ユーロ/英ポンドといった通貨ペアに値動きが発生する可能性がある。

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3. 英・失業率(日本時間15時00分)

同じく日本時間15時00分に英国の失業率が発表される。前回(8月13日)は4.4%の予想に対して結果は4.2%。今回はやや改善の4.1%が予想されている。英国の失業率はコロナ禍の20年1~3月に5%を超えたものの、それ以外の期間は3.5~4.5%の間で安定して推移している。英国は、7月4日の総選挙で14年ぶりの政権交代を果たしたものの、経済は依然低迷気味。移民を巡る問題も収束に向かう兆しが見られない中、平均賃金は徐々に低下傾向にある。失業率の悪化が見られれば、英国経済にとってさらなる悪材料となることが懸念される。

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2024.09.10

2024.09.17