12月24日のNY市場では、クリスマスを控えた閑散取引で動意の薄い展開となった。米ドル/円(USDJPY)は157円台前半での横ばい推移が継続。底堅さは見られるものの、上値を伸ばすほどの勢いには至らなかった。ユーロ/米ドル(EURUSD)はわずかに下値を切り下げる動き。英ポンド/米ドル(GBPUSD)はNY時間序盤に買いが先行するも、その後は上昇幅を超える下げへと転じ反落となった。ビットコイン(BTCUSD)は大幅反発。NY時間開始とともに94,000ドルから99,400ドル付近まで急伸し、その後も値を下げることなく底堅い動きが継続した。取引実績を見ると、連日続伸となったナスダック(US100)とS&P500(US500)でショートポジションの手仕舞いが増加。日経株価(JP225)はロングポジションの決済が増加し、調整の動きが目立つ展開となった。本日は欧米を中心に多くの国がクリスマス休暇となる。東京時間では日本と中国以外の市場がクリスマス休場となるため、閑散取引が予想される。ただし、東京時間で植田日銀総裁の講演が予定されているため、薄商いの市場を動意付ける材料が報じられる可能性があることに注意したい。
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昨日のクリスマスイブから多くの市場が休場や短縮取引となり、金融市場は閑散相場となった。米ドル/円(USDJPY)は51pipsの値幅で推移。157円前後の狭いレンジ内での小動きが継続した。英ポンド/円(GPJPY)はNY時間に取引が活発になったことで値幅は103pipsまで拡大。金(GOLD)は上値も下値も限定的な動きとなり、わずか114pipsの値幅にとどまった。本日は仮想通貨CFDを除く全取引銘柄が終日取引休止となるため、さらに限定的な値動きとなることが予想される。
欧米市場が祝日で休場となるクリスマス。主要市場の中では唯一稼働する東京では、いわゆる「ゴトー日」の25日となる。ゴトー日(五と十のつく日)には東京仲値(9時55分)に向けて実需筋の買い(ドル買い・円売り)が入りやすい、というのは昔からよく知られたアノマリーである。国内輸入企業の資金決済がゴトー日に集中しやすく、円売り需要が高まる、というのがその理由だ。他の主要マーケットで動きがない中でも「ゴトー日仲値」のアノマリーが効くのか。特に相場が動意づく材料がない中では、わずかながらでも取引の根拠になる情報に目を向けたくなるものだ。本日は東証での株取引に合わせて国内FXは15時30分まで取引可能。流動性が著しく低下する中でもアノマリー通りの値動きとなるのか。ゴトー日の東京仲値を意識しつつ、米ドル/円(USDJPY)の値動きを見守りたい。
日本時間16時00分に12月のトルコ・設備稼働率と製造業信頼感指数が発表される。トルコはクリスマスに祝日とならない数少ないマーケットの一つである。日本との時差は6時間。現地時間で10時の指標発表となる。設備稼働率は、9月・10月の74.9%から前回(11月)は76.1%と、改善の兆しが伺える。製造業信頼感指数は8月・9月に100を割れる数字が続いたところから、10月は100.9、前回(11月)は100.4と、こちらも回復基調が伺える。ハイパーインフレを抑えるために2024年3月から50%もの高金利政策を続けてきたトルコだが、9月のインフレ率が49.37%に低下。2021年以降で初めて政策金利を下回った。トルコ中銀はインフレ率が年内に38%、来年25年には14%まで低下すると予想している。前回11月21日の政策金利は50.0%のまま据え置かれたものの、明日26日の政策金利では1.5%の利下げ(政策金利48.5%)が予想されている。対ドルでのトルコリラ下落(USDTRYの上昇)がようやく反転する日が来るのか。米ドル/トルコリラ(USDTRY)の動きからその兆しを読み取りたい。
本日は欧米をはじめ、世界各国の金融市場がクリスマスの祝日で取引休止となる。祝日となる国と地域は北米(アメリカ、カナダ、メキシコ)、英国、EU各国(ドイツ、フランス、イタリア等々)、オセアニア、南米、中米、アフリカ、アジア(韓国、香港、シンガポール等々)と広範囲に及び、FX・貴金属・原油・商品・株価指数等、ほぼ全ての銘柄の取引が停止される。が、唯一、仮想通貨のマーケットのみが稼働しているため、いつもに増して多くのトレーダーの参入が期待できる。ビットコイン(BTCUSD)は12月17日の最高値(108,000ドル超)をつけたところから反転下落。90,000ドルを割れずになんとか持ちこたえている状態。90,000ドルのサポートラインを割れたら一気に下に走る可能性も想定される。値動きの軽いアルトコインやミームコインも魅力的だが、市場参加者が多く流動性の高いビットコイン(BTCUSD)でのボラティリティ拡大を期待したい。
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