10月14日のNY市場は、株高・米ドル高の展開。米株の主要3指数は揃って高く、NYダウ(US30)とS&P500(US500)は連日の最高値更新。NVIDIAが6月の高値を更新したナスダック(US100)は0.87%のプラス。最高値更新まであとわずかなレベルまで上昇した。欧州の株価も全般的に上昇。日経株価(JP225)は、スポーツの日の祝日で東京市場が休場の間に4万円台に復帰した。米ドルは欧州時間からNY時間にかけてジワジワと買われ、米ドル/円(USDJPY)は150.00寸前(高値149.97円)まで上昇。クロス円も軒並み上昇。取引実績を見ると、クロス円銘柄では売り買いまちまち。英ポンド/円(GBPJPY)はロング優勢だが、ユーロ/円(EURJPY)と豪ドル/円(AUDJPY)はショートが優勢。上昇継続にはやや懐疑的な向きも多いということか。米ドル/円が150円台にのせる展開となれば為替介入も警戒されるものの、選挙期間中の為替介入は想定しづらい状況だ。CFDでは、米株の主要3指数がともに大幅な売り優勢。最高値を更新した独40種株価(GER40)は、取引量を3倍に増やしつつショートが98%。恐怖指数ことVIX指数は、取引量を大幅に増やしてショート100%。相場の落ち着きを予想するトレーダー心理の表れか。
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日本・米国・カナダが祝日の中、暗号資産に高いボラティリティが発生。ビットコイン(BTCUSD)は、直近20日間の平均値幅2,079ドルのほぼ2倍の値幅4,155ドルで上昇。ほぼヒゲなしの日足陽線を示現した。イーサリアム(ETHUSD)も196ドルの値幅で上昇。米ドル/円(USDJPY)は、欧州時間からのジリ上げで高値149.97まで値を伸ばしたものの、ボラティリティはわずか100pips。先週末の88pipsに比べると若干拡大しているものの、直近20日間の平均値幅187pipsには遠く及ばない値動きとなった。英ポンド/円(GBPJPY)も、先週末の142pipsよりもさらに値幅を縮小させて日中値幅109pips。FX通貨ペアは全般的に様子見の展開か。
日本時間13時30分に、8月の鉱工業生産指数(確報値)が発表される。月末に前の月の速報値が発表され、中旬に確報値が公表される。今回は9月30日に発表された速報値に対する確報値である。鉱工業生産指数は、日本国内の生産、出荷、在庫に関連する諸活動を経済産業省が調査して公表する。そのうちの生産指数は鉱工業の生産活動を表す総合的な指標として、経済指標の中では最も重要なものの一つ。今回は9月30日に発表の速報値と同じ前月比-3.3%、前年同期比-4.9%の予想。国内経済の現状を機敏に判断する材料として注目される。日経株価(JP225)に値動きを注視したい。
日本時間18時00分に、ドイツのZEW景気期待指数が発表される。ドイツの民間調査会社ZEW(欧州経済研究センター)により毎月1回発表されるZEW景気期待指数は、ドイツの今後6ヶ月の景況感を表す指標である。ドイツの約350人の機関投資家およびアナリストを対象にした調査からまとめられる。指数が0を上回れば景気に楽観的、0を下回れば悲観的な見方を示す。前回9月は予想は17.に対して結果は3.6。6月の結果47.5をピークに、顕著に低下している。フォルクスワーゲンがドイツ国内の工場閉鎖を計画していると伝えられる等、ドイツ経済の落ち込みが危惧される状況が続いている。予想を下回る数字となれば、ユーロ絡みの通貨ペアに強い動きが発生する可能性も想定される。ユーロ/米ドル(EURUSD)、ユーロ/英ポンド(EURGBP)、ユーロ/スイスフラン(EURCHF)といった通貨ペアでトレードチャンスを探りたい。
日本時間21時30分には、10月のニューヨーク連銀製造業景気指数が発表される。同指数は、ニューヨーク州の約200の製造業者を対象にした調査により、製造業部門の景況感を測定する指標である。フィラデルフィア連銀製造業景気指数やISM製造業購買担当者景気指数に先んじて発表されるため速報性が高い。0を上回れば景況感の改善を示し、0を下回れば景況感の悪化を示す。前回9月は予想-4.10に対して結果は11.50と強い数値となった。今回は3.3の予想。米経済の底堅さを確認してNYダウ(US30)やS&P500(US500)、ナスダック(US100)がさらに上値を伸ばすのか、注目される。
2024.10.15
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