9月24日の米国市場は、全面的に米ドル安の展開。NYダウ(US30)とS&P500(US500)が高値を更新。金(GOLD)も買われて連日の高値更新。米10年債の金利は3.726%に低下。米ドル/円は欧州序盤に付けた144.67をピークに、143円割れまでジリジリ売られ、対照的にユーロと英ポンドが買われ続けて高値引け。取引実績を見ると、英ポンド/米ドル(GBPUSD)が取引量の増加と共にロングポジションが7割超に。ユーロ/米ドル(EURUSD)、豪ドル/米ドル(AUDUSD)は取引量を減らしつつ、こちらも米ドル売り(ショート)ポジションが優勢。CFDでは、NYダウ(US30)でショートポジションが96%と増大。前日にはロング優勢だったナスダック(US100)とS&P500(US500)がショート優勢に転じている。日経株価(JP225)はショートからロングに転換。金(GOLD)は売り買い拮抗状態からややロング優勢に変化しつつある。
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直近高値更新から反転下落した米ドル/円(USDJPY)は、高値から安値までの日中値幅157pips。直近20日間の平均値幅172pipsに届かぬ値動きとなった。対米ドルで一方的に買われた英ポンドは、クロス円(英ポンド/円)では米ドル/円の下げにつられて値を落とし、昨日の日中値幅は199pips。こちらも米ドル/円同様、直近20日間の平均値幅213pipsに届かなかった。最高値を更新した金(GOLD)は、直近20日間の平均値幅30.7ドルを大きく上回る日中値幅41.8ドル。ボラティリティの拡大と縮小を繰り返しつつ、力強く上値を伸ばす展開だ。
欧州中央銀行(ECB)の非金融政策会合は月に一度開催され、金融政策手段に関係のない、ユーロ圏の金融システムに関する法規制およびその他の諸議題について議論される会合である。非金融政策会合には、ECBの監査役会の6人のメンバー(委員長を含む)とユーロ圏の中央銀行の代表が参加。会合で決定した政策に基づくレポートが発行される。相場への影響は限定的だが、この会合中に行われる決定が間接的にユーロの相場に影響する可能性もある。
日本時間23時00分に発表される米・新築住宅販売件数は、前月に販売された新築住宅戸数を集計した数値である。米・商務省が発表する。住宅市場は消費に大きな影響を与えることから、米経済の景気先行指標として、中古住宅販売件数とともに重要視される。予想より高い数値は米ドルの買い材料、予想より低い数値は米ドルの売り材料となる。前回8月23日は、62.4万件の予想に対して結果は73.9万件と強い数字となった。今回は69.6万件が予想される。直近の景況感指数からは内需の強さが伺える。50bp(0.50%)の大幅利下げ効果が現れるのは次回以降となりそうだが、予想を上回る結果となれば、米株価に更なる上昇が期待できる。
米・週間原油在庫は、米国のエネルギー省エネルギー情報局(EIA、US Energy Information Administration)が発表する原油在庫量で、米国の企業が在庫として保有する商業用原油量を週間で測定した数値である。毎週水曜日に公表される。9月上旬まで下落を続けていた原油(WTI)価格は、2023年5月3日の安値64.21ドルを前に反発。9月10日の安値64.60ドルから9月23日の高値71.80ドルまで回復した。FOMCで50bp(0.50%)の大幅利下げが行われたことで景気減速懸念も和らぎ、米経済の持ち直しが期待される。米大統領選挙を目前に控え、さらなる景気刺激策が打ち出されるのか。地政学リスクの高まりも気になるところだ。
2024.09.25
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