12月11日のNY市場はドル高・商品高・仮想通貨高の展開。欧州時間にロイター通信が「中国当局、2025年の人民元安容認を検討、トランプ関税にらむ 関係筋」と報じたことでドル買いの動きが広がった。同じく欧州時間序盤には日銀関係者の発言が伝えられ、米ドル/円(USDJPY)は乱高下。「(日銀の)一部政策委員は12月会合で利上げ提案あれば反対しない見通し」「追加利上げは時間の問題になりつつあると日銀は考えている」とのブルームバーグの報道で151円近くまで円高に振れたものの、一方で「円安の物価押し上げリスクは相対的に薄れていると日銀は判断」「日銀、今月利上げ見送りでも物価加速リスク大きくないと認識」と伝わり、米ドル/円は152円台半ばへ急反発。米株の主要3指数ではNYダウ(US30)が小安く推移したものの、S&P500(US500)は前日比プラス0.82%の上昇。ナスダック(US100)はハイテク関連銘柄が強く買われたことで前日比プラス1.77%の大幅上昇で最高値を更新した。WTI原油(OIL)はEUのロシア追加制裁や中国の需要回復期待で買われて大幅上昇。金(GOLD)は、予想通りの米・消費者物価指数(CPI)を受けて来週のFOMCでの利下げ見通しに変わりがないとの判断から買われ、カナダ中銀(BOC)の大幅利下げ(0.50%)を受けて上値を伸ばした。仮想通貨ではビットコイン(BTCUSD)が10万ドルを回復。アルトコインやミームコインも軒並み上昇。年末へ向けてトランプトレード再開の様相を呈している。
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ドル高基調の流れから米ドル/円(USDJPY)が152円台半ばへ上昇。欧州時間に日銀関係者の発言が伝えられて乱高下したこともあり、日中値幅は185pipsに拡大。直近20日間の平均値幅は156pipsから約18%の広がりを見せた。英ポンド/円は、ドル買いで英ポンド/米ドル(GBPUSD)が下落した流れを受けつつも、クロス円では円売りの流れにも素直に反応。直近20日間の平均値幅203pipsを上回る日中値幅227pipsを示現した。金(GOLD)は、ドル高の流れに逆行するかのように上値を伸ばし、日中値幅も直近20日間の平均値幅38.2ドルを上回る46.0ドルへと拡大。WTI原油(OIL)の上昇とともに、ロシア情勢を巡る地政学リスクの高まりが感じられる動きとなった。
日本時間9時30分には、11月の豪・雇用統計が発表される。雇用統計は、特に注目度の高い新規雇用者数と失業率に加え、労働参加率や正規雇用者数など複数の項目から構成された指標。労働市場の情勢を確認するうえで重要視されており、オーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を決定する上で注視している指標の1つである。予想では、新規雇用者は前回値の1.59万人から2.50万人への伸びが見込まれており、失業率は前回の4.1%から4.2%へ悪化する見込み。前回発表された10月の雇用統計では、失業率は低水準を維持したものの新規雇用者数の伸びが鈍化したことで豪ドル売りが加速した。RBAは今週開かれた理事会で政策金利の据え置きを決定しており、一部では来年2月の理事会で利下げに踏み切るのではないかとの思惑も広がった。雇用統計が弱い結果となった場合、利下げ観測が高まり豪ドル売りが加速する可能性があることに注意したい。
日本時間22時15分には、欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏の政策金利発表が予定されている。今回の理事会では追加利下げが見込まれており、政策金利を現在の3.40%から3.15%へ0.25%引き下げることが織り込み済みである。ユーロは地合いの悪さが続いており、ドイツやフランスの政治不安やトランプ氏が掲げる関税政策への警戒感からユーロ売りが加速している。ユーロ/米ドル(EURUSD)は先月の米大統領選後から大きく下落しており、ユーロ/英ポンド(EURGBP)は0.82336ポンド付近まで値を下げ、2022年3月以来となる安値更新となった。市場では0.50%の大幅利下げに踏み切る可能性も排除しきれておらず、声明文やラガルド総裁の会見から今後の大幅利下げの可能性が示されればユーロ売りがさらに加速する可能性があることに警戒したい。
日本時間22時30分には、11月の米・生産者物価指数(PPI)が発表される。PPIは、米国内の製造業者が販売する商品やサービスの価格を指数化した指標。消費者物価指数(CPI)とともに、インフレ傾向を把握するために注目される指標である。市場予想では、前月比で0.3%、前年比で2.6%と、いずれも前回値からの伸びが見込まれている。食品とエネルギーを除いたコア指数では、前月比は前回を下回る0.2%、前年比は前回を上回る3.3%となる見込み。昨日発表されたCPIの結果とあわせ、来週予定されるFOMCでの追加利下げの可能性を探りたい。
2024.12.12
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